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【BC542便 みやこ下地島→那覇スカイマーク搭乗記】スカイマークの魅力が凝縮されたフライト

皆さんこんにちは。

本日は11月某週末です。茨城空港からスカイマークを乗り継いで沖縄県宮古島市にある下地島空港までやってきています。

この記事からは復路便の搭乗記となります。往路便の搭乗記は以下を参照してください。

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みやこ下地島空港ターミナル

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みやこ下地島空港には季節限定でジェットスターが成田と関空から、国際線では香港エクスプレスが隔日運航していたと思われますが、いずれも現在(訪問時)は運休中です。

旅客ターミナルは1周年を迎えたばかりの新しい建物で、沖縄の民家をイメージして作ったのか、空気の通り道が計算されているなという感想を持ちました。

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建物の中はこんな感じ。

最近は簡素なLCC向け旅客ターミナルに慣れていたので、みやこ下地島空港の様な温かみのあるターミナルは気分が落ち着きます。

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茨城空港までの乗り継ぎ航空券発券を自動チェックイン機で行おうとしましたが、バーコードを読み込んで直ぐにカウンターで手続きをしてくださいと表示されたので、有人のチェックインカウンターへ向かいました。

チェックイン時間が早かった事もあり、カウンターでの待ち時間はゼロです。無事に茨城空港までの航空券を発券することができました。

スカイマーク、なかなかやるなと思った瞬間

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那覇空港での乗り継ぎが2時間弱あるので、那覇行きスカイマーク542便の座席は前方を指定して県庁前までゆいレールに乗って行こうかなと考えていたのですが、どうやら座席指定が機体前方に集中して密集した状況になっていたらしいです。

チェックイン時、グランドスタッフは機体後方の同じ窓側の座席は周りに人が少ないのでよろしければ座席を変更しますか、と丁寧に提案してくださいました(提案してくださった時の正確な言葉は忘れた)。

あいにく前述した内容を計画していたので、到着後速やかに降機できる機体前方の座席を維持しましたが、ここまで対応している航空会社は初めてだったので、スカイマーク優秀だなと、上から目線な評価ですが、そう思いました。

これから搭乗するのは、本日みやこ下地島空港から出発する第1便、スカイマーク542便です。

早めに保安検査場を通過して正解だった

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保安検査場も待ち時間ゼロで通過できました。僕が見た感じ、保安検査設備は国際空港でも使われている最新のものでしたね。

制限エリア内に入ると直ぐ見えてきたのは、このキレイな水面です。まるでリゾートホテルの離れに行くような感覚で、気分が上がります。

このキレイな景色は飛行機に搭乗する客しか見られない制限エリア内にあるというのも贅沢ですね。

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建物の中に入るとカフェと地元食材のレストラン、お土産屋がありました。

羽田空港の制限エリア内でもここまで充実していないので、航空便を利用する場合は早めに保安検査場を通過すると、空港滞在を一層楽しめると思います。

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搭乗口前のスペースもオシャレに整備されています。

座って待つスペースはここだけでは無いので、各々が落ち着けるスペースで搭乗時刻まで待っていた印象です。先程の中庭にもテラス席の様な感覚で座る席がいくつもありました。

京成スカイライナーの広告幕がありましたが、おそらくジェットスターの名残だと思われます。スカイマークとは無縁です。

搭乗客の特権 間近に見える展望エリア

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みやこ下地島空港の贅沢な所は、飛行機を見る展望エリアに行くことができるのは、これから飛行機に搭乗する利用者だけというところです。

制限エリア内にある事は不便なような気がしますが、その場所に行く人の荷物検査を済ませているので、より大胆な場所に作ることができるのです。(多分関係ない)

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スカイマークの就航記念で、お土産屋で買い物をしてからカフェで買い物をすると、カフェの買い物が割引になって、さらにコースターも貰えるとの事だったので、GoToトラベル地域共通クーポンの消化も兼ねてやってみたところ、ちゃんと貰えました。

飛行機が描かれたデザインと、みやこ下地島空港のロゴが描かれたデザインがありましたが、僕は飛行機が描かれたデザインの方を選びました。よく見ると翼のウィンドレットの部分にハートマークが描かれていて、芸が細かいなと感心しました。

Fly to Shimojishima since 2020とも描かれています。

晴れていて本当に良かった

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那覇行き定刻12時40分発、スカイマーク542便は出発時刻の約20分前の12時20分頃に搭乗を開始しました。優先搭乗を利用する乗客がひとりも居なかったので、なんと一番乗りでした。

マジで?マジで?マジで?本当に、優先搭乗誰も居ないの?と若干興奮気味でしたが、本当に誰も居ませんでした。窓側の乗客が搭乗できるアナウンスがされたら早速搭乗口を通過して、歩いて機体まで向かいます。

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搭乗口を通過すると、整備された小さな庭園みたいなところを抜けて駐機している機体まで向かいます。本日のスカイマーク542便はJA73NTが当てられています。

先程那覇空港から到着した便の折返しです。

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小型ジェット機ボーイング737-800とは言えど、迫力と感動の大きさは大型機に負けていません。下地島宮古島市)は、このフライトの翌日から数日間雨予報になっていたので、今回の旅は天気に恵まれたと言って良いのではないでしょうか。

ここまでの搭乗記・観光地紹介で、たえず書いたことではありますが、今回の旅は晴れていれば一生モノの思い出になるけれども、雨が降っていたらば苦痛に感じる事も多かったはずです。

無論、雨の日には雨の日に適している観光をすれば十分楽しめます。

しかし、今回の旅で僕が訪れた場所、目的としていた事は晴れていないと楽しめませんでした。往路到着日のランウェイ17運用と合わせて、本当に幸運だったと思います。

コンセント付の新しい座席、さらに最新のBSI仕様!

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ここまでスカイマークに2フライト搭乗して下地島に来ましたが、いずれも旧型座席でした。

しかし、みやこ下地島空港から那覇空港までのフライトは新しい座席で、見た目も使い勝手も旧型に勝る印象を受けました。

スカイマークの座席といったらば、この色、この座席ではないでしょうか。シートピッチ(座席の前後間隔)はANAJALの国内線仕様機と同じ31インチ、約79センチメートルです。

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座席の背もたれ部はこんな感じ。テーブルに貼ってある案内図の通り、スカイマークの新しい座席にはコンセントが各席付いており、携帯電話を始めとする電子機器の充電に使うことができます。

この事から、スカイマークの更新後座席は大手航空会社と同じクオリティーであると言えます。

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また、このJA73NTは最新鋭ボーイング787型機の技術を取り入れた、BOEING SKY INTERIOR(ボーイングスカイインテリア、略称BSI)仕様機でした。

LEDの照明、大きなオーバーヘッドビン(頭上の荷物棚)、機内騒音の軽減がスカイインテリアの主な改良点です。上を向いて天井だけ見ていたら、ボーイング787なのか、スカイインテリアのボーイング737NGなのか判別するのは難しいです。

また、窓も若干見やすくなっていて、往路便は窓が小さかったので、屈んで覗き込まないと見えませんでしたが、スカイインテリア仕様機は楽に機窓を見ることができました。

たんでぃが〜たんでぃ♡

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スカイマーク542便は全ての搭乗客を乗せ、みやこ下地島空港を出発します。

本当に不思議なほど、この会社は遅延しないので時間を言うまでもありませんが、念の為言いますと、ブロックアウト時刻(飛行機が動き出した時刻。時刻表の出発時刻はブロックアウト時刻を指す。)は12時37分です。時刻表上の定刻は12時40分なので、3分早く出発することが出来ました。

そして、地上から出発に関わった全てのランプ係員が手を振って見送っています。右側の2人のスタッフが掲げている「たんでぃがーたんでぃ」とは、宮古地方で「ありがとう」という意味で使われている言葉らしいです。

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本日の離陸滑走路はランウェイ35です。

下地島管制圏に他の航空機が居ないため、誘導路に会合するといきなりエンジン出力を上げ、エンジンを唸らせながら加速して地上走行をしました。

一瞬このまま離陸してしまうのではと思う程でしたが、そんな事はありません。機内では客室乗務員が安全業務を行っています。

本日のスカイマーク542便の飛行時間は、離陸後35分を見込んでいるとの事です。

それもそのはず、みやこ下地島空港から那覇空港までは約300km、分かりやすく例えると、東京から宮城県仙台まで、東京から愛知県の豊橋辺りまで、東京から中部国際空港までにも満たないといった距離です。

スカイマーク542便の客層

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現在、離陸滑走路35に進入したところ。

ここでスカイマーク542便の客層についてご紹介します。この日は週末という事もあり、乗客の大半は観光客でした。家族連れの観光客も居ましたが、家族連れと同数かそれ以上に若い客層が目立ちました。

下地島はダイビングのスポットが点在するらしく、島内でもそういった装備をしている人の姿も見かけたので、11月に水遊びやダイビングをするのに適した場所なのでしょうか。

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よく見るとスペルがSHIMOJI“JIMA“になっている。当ページ画像1枚目の施設名称案内板はSHIMOJI“SHIMA“となっていた。おそらく両方正しい。

万全を期したのか、客室が準備完了して4チャイムを鳴らしながら滑走路に進入した後も、滑走路上で1分以上停止しました。一連の流れでのスタンディングテイクオフにしては、滑走路上での待機が長かったように感じたので、その間を再現するべく、滑走路に進入してから客層の説明をしたのでした。

さてさて、離陸するまでに3,800文字も費やしてしまう異例のスローペースな搭乗記になっているので、できる限り簡潔な文章を心掛けなければなりません。

離陸時間は12時41分でした。(もしかすると、)時間からして滑走路内の待機は管制から指示されている出発制御時刻の関係だったのかもしれませんね。

いずれにせよ、ここまで順調です。

また会おう、下地島

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みやこ下地島空港から北に向けての離陸なので、左手には雄大な海、右手には宮古島市と海のコントラストが楽しめます。

今まで到着地での観光を主の目的とした旅行をしてこなかったので、宮古島での観光は観光の魅力を教えてもらった気がします。スカイマークの路線がある限り、また夏ダイアの激安運賃を狙って訪れる事になるかと思うので、再会を誓って那覇に向けて出発です。

スカイマークの他社とは違う対応は機内でも続いた

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みやこ下地島から離陸して、短い巡航に移ります。飛行時間35分の路線なのに機長からの機内アナウンスもしっかりされました。

アナウンスによりますと、巡航高度は25,000フィート(FL250, 約7,620メートル)です。

シートベルト着用サインが消灯されると一部の乗客が席を移動し始めます。

通常、機体のバランスを保つために機内で座席を移動する際には操縦士の了承が必要なので、乗客の自己判断で移動することはできません。

しかしチェックイン時に案内された様に、この便では機体後方に空席が多数あり、逆に前方は乗客の間隔が狭い状況にあります。

なんとですね、離陸前に客室乗務員がその状況を察知して、当該乗客に対して後方に空きがあるので、ベルト着用サインが消灯したらば上空で席を移動していいという旨を伝えていたのです。

これには飛行機に乗ってて一番驚かせられたと言っても過言ではありません。LCCでは「重量の関係で搭乗後の座席移動は全てお断りしています」と宣言する会社もあるくらい座席移動に関してはシビアな航空会社が多いのですが、客室乗務員が率先して案内している姿は、コロナ禍の新しい生活様式に対応しようとしているように写りました。

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海に浮かぶ白浜。島名は分からなかった。

みやこ下地島=那覇路線でも、ネスレとのコラボ企画でスカイマークオリジナル包装のキットカットが乗客全員に配布されました。(3つ目w)

これからスカイマーク542便は混雑空港でもある那覇空港に進入していくので、那覇からかなり離れた空域から、断続的に高度制限や速度制限が課さられる事が想定されます。

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上空では国際線の飛行機も見ることが出来ました。画像の右上でひこうき雲をたなびかせながら巡航するのは、バンコクスワンナプーム国際空港(タイ王国)から成田国際空港まで向かっているANA806便、ボーイング787-9型機です。高度差は15,000フィート程でしょうか。

那覇空港の空域に進入

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巡航高度25,000フィートで飛行したのは5分として無かったのではないかと思います。並行する飛行機の写真を撮っていたらあっという間に高度を下げ始めました。

当時はあまりにも早い降下だったので、元々25,000フィートで巡航を予定していたけど、到達したら何かしらの不都合があって巡航高度を若干下げるのかなと思っていたのですが、実は着陸に向けて本格的に降下をしていたという事実にびっくりしました。

そして上の画像は、当ブログでも度々ご紹介しているブロッケン現象です。巡航高度が雲のトップと変わらなかったので、巡航中から降下に至るまで終始確認できました。

なので比較的レア(?)な薄雲でのブロッケン現象を紹介しておきます。

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案の定、東京や大阪からの到着機が集中する時間帯に突入することになりました。

左右に旋回している時点で変だなと感じていたものの、先行する東京発の到着機に進路を譲るため、スカイマーク542便は一度、滑走路36Lのグライドスロープを超過して遠回りする事になりました。

前回、那覇空港に東京方面から来たとき(当時は滑走路36/18のみ)もグライドスロープを超過して進入したので、那覇では当たり前に行われている事なのかもしれません。

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強風が吹き荒れる中、新滑走路36Lに着陸

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右へ左へ旋回しながら、那覇空港の滑走路36Lファイナルアプローチに会合しました。

雲が目立つ天気になっています。また、気流が乱れていた様で、時より機体が左右に大きく揺れます。

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みやこ下地島空港からのスカイマーク542便は13時18分、那覇空港ランウェイ36Lに着陸しました。この滑走路は2020年3月26日に供用開始された新しい滑走路で、全長2,700メートルを誇ります。

新滑走路は海を埋め立てて新設され、供用開始後は主に到着機用滑走路とされています。

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海に浮かぶ新滑走路と空港ターミナルを繋ぐ誘導路を爆走して、滑走路36RのW1停止線手前まで進行しました。

案内板にはW1 18Lと表記されていますが、現在は風向きの関係で滑走路36運用となっています。そのため、物理的には滑走路18L手前ではあるものの、理論的には滑走路36R手前と呼称するべきでしょう。

奥には鶴丸がペイントされたランプバスが走っています。

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離陸機を1機待ったあと、W1から滑走路36Rを横断します。

那覇空港は混雑空港なので比べるのは間違いかもしれませんが、今まで下地島空港茨城空港など空いている空港ばかりのフライトだったので、上空での遠回りや滑走路の横断待ちといった無駄な時間が多かったなと感じました。

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13時25分にブロックインしました。定刻は13時30分なので、比較的非効率な運航を強いられたのに、それでも定刻より早く着くのかと再び驚かされました。

上の画像をよく見ると、機体の窓に水滴が付いているのが分かります。しかし、空を見ると晴れていたので何で水滴が付いているのか、そこまでは分かりません。

乗り継ぎ時間1時間50分なのに、国際通りまで遊びに行く狂者

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みやこ下地島空港那覇空港から最終目的地である茨城空港までの搭乗券は発券済みなので、那覇空港の滞在時間は完全な自由時間であります。

コアな読者様ならば覚えていらっしゃると信じていますが、僕は今年の1月、コロナウイルスの脅威が日本に迫ってくるなど毛頭も感じていなかった頃に、ANA国際線特典航空券の複数都市制度を極限まで活用して、那覇空港に約2時間滞在してとんぼ返りをする日程を催行しました。

当時は飛行機が遅れた事と、昼食を食べなければ次のフライトが辛くなるという場面だったので、おとなしく空港内で乗り継ぎ時間を過ごしたのですが、今回は定刻より早い到着、並びに昼食は下地島で食べてきていたので、早歩きで空港内を移動した後、目にも留まらぬ速さで券売機を操作。

乗車券を購入して丁度ホームに停車していたゆいレールに乗車して、県庁前まで向かったのでした。ちなみに、その模様を記事にするかは決めていません。(追記、記事にしない事になりました)

茨城空港までのスカイマーク532便搭乗記に続きます。

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