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【東京都発、東京都行き】ANA1893便 羽田→八丈島搭乗記

こんにちは。
本日は2022年6月、東京国際空港の第二ターミナルから旅を始めます。

とうとう「都民割」の予約が再開され、ANAでは羽田空港発着の減便がゼロになったというニュースが入ってきました。
空港もかつての賑わいを取り戻しつつあります。

そんな中、本日搭乗するフライトは「東京都発、東京都行き」の定期便です。

サテライト出発

これから搭乗するANA1893便八丈島空港行きは、第二ターミナルサテライトの46番搭乗口から出発します。

サテライトは紋別空港に行った際も利用しました。
第二ターミナルの別館のようなもので、保安検査場は他のゲートと同じなのですが、搭乗口までバスで移動する必要があります。

なお、バスラウンジ(501-513番)とも場所が異なるので、搭乗券などの案内をよく確認してください。

airplanelove.hatenablog.jp

賑わいを取り戻して多くの人が行き交っていた第二ターミナル本館とは違い、サテライト(別館)は非常に静かです。

来ることができるのは46番-48番搭乗口を出発するフライトの乗客だけ。
この時間は八丈島空港行きANA1893便のみらしいので、雑音が全くない静かな時間が流れます。

なお、一度サテライトに行くと本館に戻ることができないので要注意です。

島民の生活を支える航路

ANA1893便は12時15分に出発する予定です。

11時52分に搭乗開始のアナウンスがあると、事前改札サービスの後に優先搭乗が始まりました。

八丈島路線はボーイング737か、エアバスA320での運航なので、1便あたりの定員は150人前後です。

通常は1日3往復しており、多くの島民は「1便」「2便」「3便」と表現しています。つまり、搭乗する1893便は「2便」ということですね。

ANA1893便の機材はボーイング737-800型機、世界的に運航されているベストセラー機です。

この日の割り当て機材は737-881のJA75AN、午前中に佐賀往復しているので今日3レグ目となります。

指定した座席は前方右側8Kです。
エンジンが少し後ろに見える座席で、窓枠もまずまずの位置にあります。

東京国際空港周辺の天候は曇り、気温は22°、南風が吹いているので離陸はRWY16R/L、着陸はLDA進入RWY22/23です。

混雑のため離陸待ちの列が発生

12時15分、ANA1893便はドアを閉めてプッシュバックを始めました。
定刻通りの出発です。

機首を北に向けてプッシュバックすると、離陸滑走路16Rに向けて、R誘導路を進行し、J誘導路を左折しました。

この時間は空港が混雑しているためJ誘導路上で停止しました。
コックピットから情報を伝えられた客室乗務員のアナウンスでは、ANA1893便の離陸順位は4番目、離陸まで5分ほどかかるとのことでした。

16Rから離陸する航空機は22/23への着陸機の合間を縫って離陸するので、特に混雑する滑走路です。

12時29分、A-14からRWY16Rに進入しました。
RWY23に着陸する航空機の接地を待ってからの離陸なので、しばらく滑走路上で停止します。

12時32分ごろ、ANA1893便は八丈島空港に向けて飛び立ちました。
エンジンの横ですがそこまで音が大きいとは感じません。

離陸後は東京出域管制席に移管。管制官がレーダーで補足したことと、高度9,000フィートまでの上昇指示を発出しました。

離陸後、間もなくして右側に三浦半島が見えてきました。

西へ向かう航空機は、そのまま高度をグングン上げるのですが、ANA1893便が向かう先は八丈島。巡航高度12,000フィートまでしか上げないので、この辺りで上昇をやめ、水平飛行へと移ります。

それと同時にシートベルト着用サインが消灯しました。
客室乗務員からのアナウンスによると、着陸に向けて、約10分後には再びシートベルト着用サインを点灯させる見込みだそうです。

梅雨前線の影響で揺れながらの飛行

大島を過ぎたあたりから巡航高度12,000フィートに達する雲が広がっていました。

ちょうどこの辺りで機長からアナウンス。
これから先も梅雨前線の影響で雨雲に近づきながら飛行するため、揺れが予想されるとのことでした。

現に機長のアナウンスが終わった直後に、機内サービスを一時中断するくらいの揺れがありました。

機内サービスで配られたのはリンゴジュースです。
カートで配る形式ではなく、希望者が声をかける簡略型でした。

乗った時期のコップのカラーは流行りのアニメ。味はいつものリンゴジュースでした。

国内屈指の離着陸難関空港へ...

予定通り、消灯から10分後の12時50分にシートベルト着用サインが点灯しました。

八丈島空港着陸に向けて高度を下げていくと、すぐに巡航高度にあった雲を抜けて海面が見えてきました。
しかし巡航高度にあった雲は雨雲だったようで、写真の通り前から後ろに雨水が流れていっている状態です。

これから進入する八丈島空港は、東西を向いた全長2,000メートルの滑走路が1本あります。

また、八丈島は八丈富士と三原山の2つの海底火山が接合してできた(2つの山に挟まれている)歴史的背景や、太平洋上にポツンと浮かぶ立地から気象条件が厳しいです。
さらに自動操縦で着陸できるILSの設備が整っておらず、かなりの割合をパイロットの「マニュアル操縦(力量)」に頼っています。

東京入域管制席の航空管制官がポイントSANGOまでの直行指示を発出した後、東京管制区の管制官がRNAV RWY08進入の進入許可を発出します。

八丈島空港周辺に接近すると、八丈島レディオの運航情報官が "Runway is clear" の情報を通報して、後はANA1893便の機長の判断で進入していきます。

RWY08なので西側(八重根港側)から滑走路に進入します。

ターニングパッドがない、幅45M滑走路で転回!

上空では時より揺れていましたが、降下するにしたがって収まりました。

着陸も接地目標点にしっかりつけるスムーズなもの。
13時09分にRWY08に着陸しました。

八丈島空港は平行誘導路がないので、滑走路上で180度転回して、旅客ターミナルと滑走路を結ぶ唯一の取付誘導路に向かいます。

ジェット機が離着陸する空港で平行誘導路がないところは、たいてい滑走路の末端に転回用に幅が広くなっているターニングパッドがあります。
しかし八丈島空港はそれがないので、任意の場所で転回することになります。

ターニングパッドを使う空港に比べて、ゆっくりと慎重に転回しているように感じました。

転回して滑走路を逆向きに走行すると、旅客ターミナルと管制塔が見えてきました。
八丈島空港は数年前まで運情官が駐在するレディオ空港でしたが、現在は遠隔で情報を伝えるリモート空港となっています。
なので管制塔の内部はおそらく無人です。

本日は曇りで雲低高度も低いので、八丈島のシンボル「八丈富士」は大部分が雲に隠れてしまっています。

意外と気温は変わらない!八丈島に到着

定刻の13時13分にブロックイン。

空港はそこまで大きくないのですぐに出られました。
都心から南に約200km移動してきましたが、気温はそこまで高くありません。

八丈島空港の天候は雨でした。
今回はこの日の最終便で羽田に帰る予定なので、約4時間滞在します。

到着時点で、折り返し最終便の任に就く羽田発の第3便は天候調査中でした。
復路の搭乗記に続きます。

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