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【意味がわからない】B787-9の国内線専用機NH475搭乗記

日本の航空会社は機材選定でかなり独特な機種を選んでいます。いや、機種は普通なんですけど、運用の仕方が狂っています。

一番狂っていたのはジャンボが全盛期の時代ではないでしょうか。

アメリカの航空機製造会社ボーイングが足回りを強くしたB747型機(ジャンボジェット)の日本国内線向け、いや事実上、日本専用の型式を開発したことは有名な話で、全盛期は日本の主要空港は747楽園だったと見聞きしています。羨ましい光景です。

最近だと、日本航空エアバスA350-900を世界で唯一国内線仕様で発注して、国内線で飛ばしています。海外の航空ファンにこのことを言うと、目を真ん丸くして驚くでしょう。

今回はこれに似たような機材に乗ります。ボーイング787-9の国内線専用機です。

WHY JAPANESE PEOPLE!! 宝の持ち腐れじゃないか!!

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宝の持ち腐れは言いすぎですが、ボーイング787-9の国内線専用機はとても珍しい運用です。日本ではANAが2機のみ国内線専用機を保有しています。ANA以外で787-9の国内線専用機を持っている会社は…あるんですかね。

そもそも国内線専用機と国際線仕様機の違いですが、国際線仕様だとビジネスクラスがあったり、バーカウンターがあったり、機内食が積めたりします。目に見えて違うのだと、座席のシートモニターが国際線仕様だとある(場合が多いです)。

ANAの機材案内を見ると、航続可能距離が10,690km(国内線)と14,200km台(国際線)とで違いがありました。どこで性能差が生まれているのか分かりませんし、そもそも国内線専用機で1万キロの航続距離は全く必要ないです笑

この点は詳しい方にご教示していただくとして、これは搭乗記ですから、NH475便の搭乗記をしっかりと書いていきます。

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羽田空港第2旅客ターミナルの61番搭乗口を通過して、本日、沖縄県那覇市にある那覇空港まで運送してくれるJA833Aに搭乗します。

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ANAに搭乗するのは去年の9月以来の事、ボーイング787に搭乗するのは1年ちょっとぶりです。独特な形をした比較的大きな窓からは明るい日光が差し込みます。

毎度おなじみのSymphonic Another Skyが流れる機内は、3+3+3の横9列のシートがあります。この便は非常に高い搭乗率でした。

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搭乗してから20分が過ぎようとした時に、NH475便はゲートを離れてプッシュバックを開始します。先程、窓から明るい光が差し込むとかっていいましたが、どう見ても曇ってますね。適当なことを言ってしまいました。

この日は搭乗する寸前まで南風運用(A,C滑走路は離陸、B,D滑走路は着陸)だったので、頭の中では滑走路16Rから離陸するのだろうとばかり思っていましたが、どうやら搭乗してからランウェイチェンジをして北風運用に変わっていました。

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と言うことで離陸滑走路は滑走路05。ランウェイチェンジ直後だったので、一番乗りでの離陸です。15分ほど地上走行すると滑走路に到達して離陸に向けた4チャイムが鳴ります。

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 離陸後は右旋回をして機種を南西へと向けます。雲底が高くないので今にも雲に入ってしまいそうです。

画像ではちょうど海ほたるPAが見えます。

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しばらく飛行すると富士山が見えてきます。ここ1年のフライトで最も鮮明に見ることができました。

機長のアナウンスによると、本日の巡航高度は38,000フィートとのことです。この先、愛知県沖で左旋回をして那覇空港までは洋上を飛行していきます。

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ボーイング787型機の特徴でもある電子シェードの調節スイッチです。押されすぎて若干くたびれています。

電子シェードは炭素繊維強化プラスチックと並ぶ、ボーイング787が取り入れた新技術でありますが、今のところとても評判がいいとは言えず、もしかすると787が最初で最後の取り入れとなるかもしれません。

電子シェードの窓だと写真が撮りにくいと僕は思っています。

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ひたすら洋上を飛行してきました。満席に近い搭乗率の割で沖縄路線の割には静かな機内だったと思います。

ボーイング787の一番の魅力である主翼の曲線美が際立っています。

鳥の翼のようにしなやかで研ぎ澄まされた翼は、既にフラップを展開して着陸に向けた降下を開始しています。

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今回はローカライザーを超過して間隔確保することなく、滑走路36Lへの進入許可が発出されました。進行方向右前から15-20kt(7-10m/s)のやや強い風が吹いているので、座席に座っていてもクラブをとった進入であることがわかります。

しかしながらですね、強い風や気流の乱れも美しい主翼のしなりによって吸収されます。翼端はまるで羽ばたく鳥のようでした。(少し言いすぎたかもしれません笑)

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ドカンと接地した後、クラブをとっていたのでラダーペダルが扱われ、それによって体が持っていかれました。那覇空港の象徴である管制塔が見えます。

着陸滑走は滑走路36L末端までかかりました。しかし滑走路は2,700メートルほどなので、特筆するほど着陸滑走が長かったわけではありません。

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第2滑走路と第1滑走路を結ぶ誘導路を通って、滑走路36Rを横断。横断するとそのまま直進でゲートに進入します。

長かったNH475での空の旅はこれで終わりです。ブロックインは17時20分、定刻での到着となりました。降機は前方の案内された席の人からとなりますので、しばらくは降りられません。

ターンテーブルで受託手荷物の返却を受けて、宿泊施設へと向かいました。

続き↓

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