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福島空港の展望デッキに行く前に、マニア並みに楽しめる見どころを確認!

皆さんこんにちは。

楽しくヒコーキです。

今回は、福島空港の送迎デッキについて、マニア並みに楽しめる見どころを徹底的に紹介していきます。

それではよろしくお願いします。

 

福島空港送迎デッキの全貌

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肖像権保護のため、意図的に画質を落とし、また画像の一部をモザイク加工しています。

こちらが、福島空港の送迎デッキです。

構造上、他の空港より狭めの送迎デッキですが、ゲームセンターにありそうな乗り物もありますし、奥には管制塔が見えます。

定期便の離発着時はかなり多くの人が集まるため、最前列(飛行機が見えるところ)を確保するには、出発時刻の少し前に場所取りをしておく事をおすすめします。

混雑状況は平日と休日で異なると思いますが、知人を保安検査場で見送ってから送迎デッキに移るという方もいるので、保安検査場の締切時刻(出発時刻の20分前)より早く送迎デッキに居ることが望ましいでしょう。

 

送迎デッキから飛行機を解説

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福島空港は2,500m×60m(RWY01/19)の滑走路を1本保有していて、この滑走路の規模だとボーイング747(ジャンボジェット)や、ボーイング787(Dreamliner)と言った、大型機や中型機でも離発着できます。

ANAのジャンボが引退する時や、東日本大震災の復興応援フライトで、747と787が実際に離発着した実績もあります。

 

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こちらに見えるのは福島空港の管制塔です。

管制塔と言っても、福島空港は管制官が常駐する空港ではないため、この管制塔に管制官はいません。ただ、空港や空港周辺の上空を飛行する航空機等に対して、様々な助言(アドバイス)をしたり、管制承認の伝達を行う航空管制運航情報官(通称、運情官)が常駐するレディオ空港です。

運情官は、航空機に対して指示や許可を発出できないので、何かにつけて“Advice”と前置きして交信します。

 

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さて、そうこうしていると空港の北北西から1機のVFRヘリコプターが接近してきました。このヘリコプターは福島空港に着陸します。

 

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ただ間もなく定期便のIBEX(アイベックス)が着陸するため、ヘリコプターは上空で旋回待機します。

航空管制では、先に交信してきた航空機が優先、さらに飛行場周辺でIFR機とVFR機が競合した場合には、IFR機を優先するという決まりがあるため、旋回待機しているという訳です。

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先に進入してきたのは、大阪伊丹空港から到着したIBEX79便(/ANA3179便と共同運航)です。

この機体はCRJ700と呼ばれている機種で、アメリカやヨーロッパでも地方と地方を結ぶリージョナルジェットとして多用されています。

日本では画像にあるIBEXエアラインのみが運航しており、エンジンが胴体についている一風変わったフォルムをしています。

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取付誘導路から離脱したIBEX79便は、旅客ターミナルへと向かう誘導路に進入して地上走行をしていきます。

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奥には福島の街並みが見えます。

 

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IBEX79便が着陸して滑走路を離脱すると、待機していたヘリコプターは運情官から“Runway is clear.”と言うアドバイスがもらえます。

ヘリコプターのパイロットは、運情官からのアドバイスを基に、IBEX79便が離脱したRWY01に着陸します。

お気づきの方もいらっしゃるかと思いますが、このヘリコプターはドクターヘリに似た塗装をしています。

ドクターヘリは救急医療用ヘリコプターを用いた救急医療の確保に関する特別措置法*1の定義にあてはまる救急医療用ヘリコプターのことですが、このヘリは「多目的医療用ヘリ」と呼ばれており、ドクターヘリとは搬送する患者の重症度が若干違うものになります。

そのため、機体にDoctor-Heliとはペイントされていません。

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大阪からのIBEX79便は定時にブロックイン。折返しの便は既に満席となっているため、到着後はテキパキと折返し便に向けての準備がなされています。

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折返し便までの時間(インターバル)は、時刻表上だと僅か30分。驚異の30分とも言うことができますが、こんな短いインターバルで時刻表を組めるのはリージョナルジェットならではと言うことができるでしょう。

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そのころ、IBEXの滑走路離脱後に着陸したヘリコプターも、取付誘導路から滑走路を離脱し、ヘリコプター専用の駐機場へと向かいます。ヘリコプターが地上走行する際は、画像のように僅かに浮遊し移動する「エアタキシー」と言う方法で実施します。*2*3

なので、ヘリコプターの滑走路への着陸はドスンと降りるものでは無く、スーッと上空から舞ってきて、スーッと離脱する、いわば形だけの着陸だと僕は思っています。

このヘリはIBEXの折返し前に離陸して、目的地に向かいました。おそらく給油で福島空港に立ち寄ったのでしょう。

 

送迎デッキでベストの立ち位置

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肖像権保護のため、意図的に画質を落とし、また画像の一部をモザイク加工しています。

僕的にベストの立ち位置は、送迎デッキの端っこです。この画像で言うと、一番管制塔側(奥)のところです。

ここだと、滑走路の隅々を見渡すことができますし、管制塔が近くに見えます。

 

福島空港送迎デッキの料金

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一部の地方空港では展望デッキの入場料を徴収している場合もありますが、福島空港では入場料の徴収は行っていません。

利用可能時間ならば何度でも無料で出入りできますので、ぜひ訪れてみてください。

また、送迎デッキの画像を見ていただいからわかる通り、デッキ自体は大きな屋根に覆われているので、横殴りの雨でも建物寄りに居れば濡れることはないのでは無いのかと思います。

送迎デッキは雨や強い日差しにさらされる事が気になる人や、同行者もいると思うのでこのようなつくりはとても画期的だと思います。

ちなみに公式ページによると利用時間は午前6時30分から午後8時30分までとの事です。尚、季節や天候により変更になる可能性も無きにしも非ずだと思うので、要チェックです。*4


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今回はここまでにしようと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

*1:参考→救急医療用ヘリコプターを用いた救急医療の確保に関する特別措置法

*2:一部の車輪がついているタイプのヘリコプターは、エアタキシーを実施せず、通常のタキシーを行うこともある

*3:乗務員が1名のヘリコプターは、安全のためエアタキシー中の周波数変更は指示しないように配慮されている

*4:送迎・見学者デッキ | 遊ぶ | 空港で楽しむ | 福島空港