皆さんこんにちは。
楽しくヒコーキです。
今回は、
「空で一番偉いのは誰」をテーマにして書いていこうと思います。
それではよろしくお願いします。
空の権力者
権力者は言い過ぎかもしれませんが、職業別にある権限を書きます。
・機長
機長は機内の最高責任者で、乗務している便では絶対的な権限があります。
もし、機内で乗客が航空法に違反する行為をした場合はその乗客を拘束する権限も与えられています。
さらに、例え管制官が離陸許可を発出したとしても離陸するかしないかの決定権は便の最高責任者である機長にあります。
地方空港では空港に管制塔はあっても管制官が常駐していない空港があります。(リモート空港、レディオ空港)
詳しくは、レディオ空港やリモート空港とは。
そのような空港の場合、管制官がいないので管制官の責任による離陸許可は発出されません。なので、機長の責任で離陸(や着陸)を行います。
なので、管制官の常駐していない空港で安全を確認した上で、離陸許可なく離陸することができる権限も与えられています。
あと、当たり前のことなので最後に書きますが、機長が乗務しないと乗客は飛行機に搭乗することすらできません。
・客室乗務員(チーフパーサー)
客室乗務員(チーフパーサー)は客室の責任者です。
もし、乗客が保安のための必要事項(離着陸時リクライニングやテーブルをもとの位置に戻すなど)を守らなかった場合、それを守るよう指示や注意をすることができます。
(この客室乗務員の指示や注意を無視した場合は、機長に報告し機長の指示や注意もを無視した場合は、航空法違反で違反行為を機長の権限により強制的に制止することになります。)
基本的に、客室乗務員に与えられている権限は飛行機を運行する上での安全に関わるものがほとんどです。
航空整備士は航空機運行に関して機長と同じもしくはそれ以上の権限があるといって過言ではありません。
航空整備士には階級があって一等航空整備士、二等航空整備士、一等航空運航整備士、航空工場整備士などがあります。
そして、航空機を飛ばす際に航空日誌(フライトログ)というものがあり、そのフライトログに一等航空整備士、もしくは一等航空運航整備士が航空機に異常が無いことを確認し、サインしないと航空機は飛行することができません。
・ディスパッチャー(運航管理者)
ディスパッチャーはご存知ない方もいるかと思いますが、実は地上のパイロットと呼ばれるほど重要な職業で、航空会社の場合ディスパッチャーがいないと飛行計画(フライトプラン)すら作れません。
基本的に、フライトプランは機長が作成しますが航空事業会社はディスパッチャーという専門の人が作成しなければならない義務があります。
ディスパッチャーが天候や風を考慮し、最適な航空路を指定してまた、到着空港の悪天候が予想される場合は代替空港までの燃料なども考えてフライトプランを作成します。
最終的にはパイロットとディスパッチャーがブリーフィングを行い双方が合意した上で航空当局に提出されます。(提出したら必ず通る訳ではありません。)
空の守護神と呼ばれる航空管制官はこのブログでも多く取り上げましたが、もう一度航空管制官の権限について書いていきます。
航空管制官は航空機に対して、指示や許可を発出します。
また、航空管制官は無線交信中は国土交通大臣として指示や許可を発出します。
つまり、パイロットが管制官の指示に背いたらばそれは日本という国の指示に背くことになります。
また管制官がパイロットに注意する場合、その管制官の注意は日本政府(国土交通大臣)からの注意になるため言葉づかいには注意しなければなりません。
これだけでもどれぐらいの権限があるか分かっていただけたと思います。
管制官について語ると止まらないので興味のある方は以下の記事をお読み下さい。
勝手にまとめてみた
今回出した空の仕事のどれが一番偉いのか(権限があるか)について答えを出すのは不可能です。
しかし、僕が勝手に考えるに空の仕事で一番権限があるのは機長だと思います。
機長は長年の経験があり(ほかの職業の方が経験が無いと言う訳ではありません。機長になるには長年の経験が必要なので経験がある場合が多いと言う訳です。)、飛行機に関しては何でも知っているのではないでしょうか。
その経験があって機長になったので一番の権限が与えられて当然だとも思います。
今回はここまでにしようと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。