皆さんこんにちは。
楽しくヒコーキです。
今回は以前の記事に書いた
「羽田空港では、客室から出発準備完了の報告が10秒遅れると出発が3分遅れる」
という内容について書いていきます。
それではよろしくお願いします。
同じ会社のパイロット同士の戦い
まずこの内容を書く前に、タイトルにもなっている準備完了の報告が10秒遅れると出発が3分遅れるがどのような状況かわかりますか。
どういう状況かというと、
隣り合った駐機場に同時刻発の飛行機が駐機している状況です。
モザイクがかかっていない手前のANA機と1つ奥の黄色のスターウォーズペイントの飛行機のような関係です。
この状態のときに2機とも出発準備完了で管制官にバックする許可をもらおうとしていたとして、例えば管制官が手前のANA機に対して、スターウォーズ機の方にバックしてくださいと指示したらば、スターウォーズ機はこのANA機がバック完了して地上走行開始するまで、バックできないのはおわかりいただけますか。
このバック出来ない時間が約3分です。
管制官は原則、先に準備完了コールをしてきた飛行機に優先的に許可を出します。
なので、スターウォーズ機が手前のANA機より10秒遅く客室から出発準備完了の報告があり、それを受けてスターウォーズ機のパイロットが手前のANA機と比べて10秒遅く管制官に準備完了コールをしたらば、管制官は10秒遅かったスターウォーズ機に対して
あなたは、2番目だから1機目がバック完了するまで(約3分)待って下さい。
と指示を出します。
そうなると、スターウォーズ機は手前のANA機がいなかった場合と比べて、3分フライトが遅れます。
こういうことです。
飛行機は鉄道のように決まったダイアがないのであとほんの数秒早かったらば10分近くかかる滑走路点検の前に行けたのに…10分待たなきゃいけない。
とか
逆にあと数秒早かったらば鳥とぶつかっていたとか。
などとあと数秒で…が多い乗り物でもあります。
ですが、滑走路点検のような何十分もかかるのは除いて数分の遅れならば、目的地に到着するまでに遅れを回復している場合がほとんどです。
今回はここまでにしようと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。