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【インターセクションディパーチャー】マニアックだけれど奥が深い!

皆さんは「インターセクションディパーチャー」っていう離陸の仕方をご存知でしょうか。

通常、離陸時は滑走路の端から離陸するんですが、インターセクションディパーチャーは滑走路の途中からショートカットして離陸することを言います。

今回はこのインターセクションディパーチャーについて詳しく書いていきます。

 

インターセクションディパーチャーは超マニアック

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運航に関係する人でなければ、名称すら知らないインターセクションディパーチャー。

それは滑走路をショートカットして離陸する方法ですが、ショートカットすると言っても4000mある滑走路の2000mの所から離陸とかって訳ではありません。大抵のインターセクションディパーチャーは4000mある滑走路の3960mの所から離陸したりするなど、ほんの少しのショートカットしかしません。

なので、機内にいる乗客はもちろん、展望デッキから見ていてもさほど違和感はありません。

つまり、わかる人にはわかる(?)超マニアックな視点なんです。

 

インターセクションディパーチャーのメリット・デメリット

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インターセクションディパーチャーは、ショートカットする離陸方法なのでもし成功すれば燃料の節約や、時間短縮などのメリットがあります。LCC(低コスト航空会社)が多く就航する今日では、国際空港の長い滑走路から離陸するLCC機は条件が整えばほぼ100%管制官にインターセクションディパーチャーの許可を求める傾向にあります。

後述するデメリットがある中、わざわざインターセクションディパーチャーをリクエストするパイロットが多くいることは、そのメリットの大きさを物語っていると言えるでしょう。

そして一方のデメリットですが、インターセクションディパーチャーをするとなると、パイロットは離陸速度(滑走路長が足りるか)とかの計算をやり直したり、管制官は別途方式基準に示されている後方乱気流間隔の確保、あるいは注意喚起をする必要があります。

パイロットがインターセクションディパーチャーをリクエストしても、後方乱気流間隔を保てなかったり、着陸機がいたりして実施のメリットが見いだせない場合は、末端まで走行するように管制官が指示を出します。

また、管制官がインターセクションディパーチャーの指示を発出する場合は、パイロットの同意を得ることが必須です。

 

指示・許可の出し方

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All Nippon 51, do you accept C8B intersection departure?(ANA51便へ、誘導路C8Bからのインターセクションディパーチャーを受け入れますか。)

管制官からパイロットにインターセクションディパーチャーを指示する場合には、パイロットの同意を得ることが必須なので、Do you acceptと受け入れるか判断を仰ぎます。

パイロットがwe accept(受け入れまっせー)と言えば、インターセクションディパーチャーの許可を発出します。

All Nippon 51, C8B intersection departure  approved.(ANA51便へ、C8Bからのインターセクションディパーチャーを許可します。)

 

もし、インターセクションディパーチャーを許可あるいは指示したタイミングで、着陸機があと10秒で着陸するなどの理由で、直ぐに滑走路に進入できない場合は、その誘導路までの走行指示を発出します。

All Nippon 51, C8B intersection approved, taxi to holding point C8B. (ANA51便へ、誘導路C8Bからインターセクションディパーチャーを許可します。誘導路C8Bまで走行して下さい。)

 

インターセクションディパーチャーにおいて滑走路内待機(Line up and wait)指示を発出する際も、一言加える必要があります。

All Nippon 51, Runway 16L AT C8B, Line up and wait.(ANA51便は、滑走路16LのC8Bから進入し待機して下さい。)

 

離陸許可(Cleared for Take-off)は以下の通りです。

All Nippon 51, wind 170 at 3,  Runway 16L AT C8B, Cleared for Take off.(ANA51便へ、風は170度から3ノット、滑走路16LのC8Bから離陸を許可します。)

インターセクションディパーチャーを実施する場合は、いちいち「滑走路〇〇の△△」って言うきまりになっています。

展望デッキでショートカットをして離陸する飛行機があったらば、その飛行機は「インターセクションディパーチャーを実施した」ことになります。

名称自体は一般人だとほとんど使う場面はありませんが、よろしければ覚えておいてください。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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