皆さんこんにちは。
楽しくヒコーキです。
今回はピーチアビエーションとの統合のため先日ラストフライトを迎えたバニラエアJW103便成田発台北(桃園)行の搭乗記をお届けします。
バニラエアラララ_ラストフライトの様子はこちらの記事からどうぞ!
それではよろしくお願いします。
警報級の大雨
10月25日成田空港のある千葉県は、前線や低気圧の影響を受け大雨になっていました。この雨の影響で、今回搭乗したJW103便が離陸した後の午後2時頃から、成田空港に着陸予定だった飛行機が着陸を試みたものの断念し、目的地を周辺の空港へと変更するダイバートと呼ばれる措置がとられていました。
また、成田空港へ繋がる高速道路が通行止めになるなどし利用者が空港で足止めを喰らうという事態にまでなりました。ラストフライト翌日に控えるバニラエアとしては、天気が1日違ったことを考えるとすこし良かったと言えるかもしれません。
あと1日!バニラエアチェックインカウンター
バニラエアラストフライトを前日に控えた10月25日。
成田空港第3ターミナル(通称LCCターミナル)にあるバニラエアチェックインカウンターは、台北線の1日3便のみのチェックイン業務を行っておりピーチに移管させた国内線の便はここでチェックイン業務はおこなわれていないので人は少なく、バニラエアの終わりが近づいていることを感じる雰囲気でした。
今ではここがピーチのチェックインカウンターになっています。
想像を絶する簡素さ。第3ターミナル搭乗口
成田空港の第3ターミナルの制限エリア内に入るのは今回が初めてだったのですが、まさかここまで簡素なものだとは思いませんでした。
150Bと書かれたプレートが写真の右側にあると思うんですが、そこが搭乗口なんです。なんとも鳥かごみたいというかすごい簡素だなと思いました。もちろん全く不快になど思いません。建物自体は2015年4月からの供用開始になったのでとてもきれいです。
奥からは春秋航空日本改め、スプリングジャパンの中国天津行きのフライトがあるため近くには中国人だらけで、「ここはどこの国なんだ」と錯覚してしまうほどでした。
こちらが今回の搭乗する飛行機JA05VAです。
やっぱりバニラエアの機体はきれいですよね。この搭乗記は、バニラエアラストフライト搭乗記の後に書いているのですが、もうこの機体を空港で世界の空で見ることができないとやっぱり寂しく思います。
鳥かごのような搭乗口を通りこの階段を下っていきます。
このJW103便はバスによる搭乗です。
バスの行先表示にもJW-103と表示されています。
余談なんですが、空港内を走るバスは公道を走る路線バスなどと比べて横幅が広くなっています。これは道幅が広く交通量が公道と比べて少ない空港敷地内だからできりことであり、多くの人を乗せることができることができます。
この空港内バスも飛行機の管制塔みたいなコントロールセンターがあり、出発する際には「バニラ103国際線出発します。」「バニラ103了解。E, E102を通りゲート102番に向かってください。」などと無線で交信します。
ここでも、フォネティック・コードが使われていました。
JW103便の機内へ
シートは3-3の31列180席あります。
ラストフライトに使用された旧エアアジアジャパンのJA02VAとは違い、機内はバニラエア仕様になっています。個人的にはこのバニラエア仕様のシートの方がいいです。(もう乗ることはできないでしょうが。)
このようにシートの頭部分のカバーには、ピーチとの統合を前にひとつひとつ違う直筆メッセージが書かれていました。中には英語、中国語で書かれたメッセージもありました。
バスでの搭乗はコツがあって、今回の時のような雨天時は基本的にバスの前ドアだけが開くので、バスの前方に立っていればステータス関係なく1番乗りに搭乗できます。
窓の外は大雨。そんななかでもグラハンの方は安全運航に徹します。もう立っているのがやっとぐらいの雨風でした。
さすがプロですね。
離陸は成田空港A滑走路のRWY16Rになります。写真を撮ったときはまだ34Lの運用だったので、ちょうどランウェイチェンジのタイミングと重なりました。
第3ターミナルから16Rまでの道のりってめっちゃ長いんですよ。軽く5kmぐらいはありそう。
ものすごい水しぶきをあげながら離陸します。滑走路には雨水がたまらないように「ハ」の字に傾斜があります。また、ハイドロプレーニングを防ぐために溝が掘られています。
このフライトは飛ぶ前から離陸後の強い揺れが予想されていました。離陸するやいなや雲に入り大きな揺れがやってきます。
もしかしたらばウインドシアなどの報告もあったかもしれません。こんなに大雨が降る中の離陸は経験したことがありません。
飛行機の中からだと、山などから海に流れ出る川の水がよく分かります。
程よい山からの水はミネラルを含み栄養になるので問題ないと思いますが、大量の土砂を含む濁っている水は周辺の海の塩分濃度を下げて海洋生物に影響を与えないか心配です。
飛行機は高高度を飛行するため地図の地形がそのまま見えたりするので、個人的には地理の勉強になるんじゃないかなと思っています。
このフライトでも、この桜島や四国の高知県や愛媛県の形がよく分かりました。
台北に向けて降下開始
なんだかんだでワイワイやっているとあっと言う間に台湾が見えてきます。
東シナ海のエメラルドグリーンの海を眺めて、ここらへんが沖縄かなと思っていると飛行機は、すぐに台湾台北に向けて高度を下げていきます。
経験論なんですが、通常は着陸の15分前あたりからシートベルト着用サインが点灯するようになります。なので、シートベルト着用サインが点灯する前から飛行機はぐんぐん高度を下げていきます。
この日の滑走路運用では、一度桃園空港を通過し台北の南にある新竹市付近まで南下して滑走路05Lに着陸します。
そのため、飛行機の左側からは遠目ではありますが台北桃園国際空港を眺めることができます。桃園空港は、成田空港と同じく並行滑走路を2本保有しており1本は3660×60もう1本は3800×60であり台湾を代表するフラッグキャリアのエバー航空やチャイナエアラインの拠点空港です。
台北を発着する全てのLCCはこの桃園空港を利用します。台北にはもう一つ松山空港(Songshan airport)があり、こちらは日本からだとANAやJALの羽田発の便があります。
どうでもいいんですが、この桃園空港のアクセスがすっごく不便。
空港から台北駅まで高速鉄道で40分もかかり、座席指定ではないので席が空いていなかったらば40分間立ちっぱなし。実際に40分間立ちっぱなしだったんですがかなりツライです。うん。
こう見ると台北の街並みを見ると日本にそっくりですよね。(飛行機以外にはコメントの内容が思い浮かばない笑)
新しい飛行機は、翼の先にあるやつも上に上がります。
これは揚力をなくして機体を再浮遊するのを防ぐためにあるんですよ。揚力についてはまた今度詳しく書きます。
着陸後はフライトアテンダントからバニラエアが明日ラストフライトを迎えピーチアビエーションと統合すること、また成田-台北路線はバニラエア運航終了後ピーチに移管されることが説明されました。
今回乗務したクルーはこの日がバニラエアとして最後の乗務になると思います。
お疲れさまでした。
今回はここまでにしようと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。