航空ファンによる航空・旅行ブログ

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【またまた本邦初】ANAの機内誌「翼の王国2020年1月号」を書評します!

皆さんこんにちは。

楽しくヒコーキです。

今回はおそらく本邦初であろう「機内誌の書評」をしたいと思います。

この記事も一応特典航空券の旅の中で思いついたネタなので、旅行記の一部と言うことになります。

前回の記事↓↓

【NH1223便仙台=新千歳ボンバルディア搭乗記】Q400の良さと着氷の恐ろしさを語る

それではよろしくお願いします!

 

 

機内誌の書評をする近年稀に見る謎企画

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以前僕はサンタさんのソリは有視界飛行方式で飛行しているのか、それとも計器飛行方式で飛行しているのかをまじめに考えるおそらく本邦初のことをしました。

airplanelove.hatenablog.jp

 

そして本邦初の企画第二弾は「機内誌の書評」です。

ANAJALのシートポケットには、安全のしおりやエチケット袋と一緒に航空会社が企画編集した機内誌が入っているのは皆さんご存知ですよね。

その内容は就航地の観光案内がほとんどで、この観光案内はフリーライターが書いた記事です。フリーライターが書いた観光地の記事を、観光に詳しくない僕が書評してもなんにも面白くありません。(って言うか評価する資格すらないですよね。)

なので今回は、全日本空輸社長である平子さんが書かれた文章と、2019年12月号に載っていたヒューマンエラーの記事(広告)について、僕が読んだ感想を書いていきます。

書評と言うか、読書感想文と言うか難しいところですが、正直に言うと今まで僕は書評をしているブログをまじまじと読んだことがないですし、書き方とかの下調べもしてないので他と違うやり方になっているかもしれませんが、ご了承ください。

 

初日の出フライト

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平子社長のごあいさつの文章「2020年、世界のユニバーサル・エアラインに」に、初日の出フライトについて書いてありました。

私の新年は、元旦の「初日の出フライト 」搭乗から始まります。富士山の上空を旋回してご来光を拝むこのフライトは2001年に開始しました。

(中略)

乗り初め(のりぞめ)となる初日の出フライトには一年間の安全運航の願いを込めて搭乗します。

日本ならではの初日の出フライトには一度乗ってみたいですよね。

ニューイヤーになってから数時間後の空港から離陸し、富士山上空などのビューポイントで旋回待機しながら初日の出を拝むことはとても贅沢なことだと思います。通年、ANAでは国際線仕様の機材を初日の出フライトに使用しているので、今どこを飛んでいるのかがシートモニターですぐ分かります。

しかも、ANAの場合社長である平子さんが初日の出フライトに搭乗されて、社長の手で乗客ひとりひとりに記念品を渡されます。どんなに大きな企業でも、社長が客と直接ふれあう機会があることは大切だと思うので、これは非常に良い企画だと思います。

 

"Welcome Aboard"

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https://www.astyle.jp/disp/CSfGoodsPage_001.jsp?GOODS_NO=365784

今年のオフィシャルカレンダー"Welcome Aboard"は、当社が就航している過去のオリンピック開催地を選びました。

(中略)

ひときわ季節感に溢れているのが4月と10月。4月は八重桜の並木が全長約4キロにもわたる長野・千曲川堤防、10月は札幌郊外の庭園「平岡樹芸センター」の色鮮やかなモミジのコリドーです。カレンダーをめくるたびに行ってみたくなる旅心が芽生えないかと期待しています。 

さまざまな趣味のジャンルのカレンダーがあると思いますが、航空会社のカレンダーって結構人気があるんじゃないですか。

ANA オフィシャルカレンダー"Welcome Aboard"は新千歳空港の本屋で見かけましたが、航空ファンとしてはちょっと物足りない内容でしたが普通のお家に置くカレンダーとしてはとてもいい内容になっていました。ちなみに、僕はフライングホヌの卓上カレンダーを使っています。

どうでもいい話ですが航空ファンの僕は、千◯川堤防と書いてあるとどうしても千里川堤防(大阪)を思い浮かべていまいます。

 

ヒューマンエラーはゼロにはできない

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こちらは2019年12月号に書かれていたANAがやっている企業研修の広告なんですが、内容がとても良質だったためご紹介します。

人間は機械と違って、臨機応変に行動したり判断したりすることが出来ますが、逆にその柔軟さがエラーを招くこともあるのです。

ただ、たった一つのヒューマンエラーや不安全な行動で事故や不具合になることは稀です。

事故や不具合は、いくつかのヒューマンエラーや不安全な行動の積み重ねで起きるのです。

(中略)

なぜ人間はエラーをしてしまうのか、それをしっかりと認識し、周辺環境まで遡って分析することで初めて有効な対策が見えてきます。的確な分析を行い、確実な仕組みを作り、その仕組みに従って誠実に行動すること、そのどれが欠けてもヒューマンエラーは減らないのです。 

一体どうやって分析すればいいのか、どのような仕組みを作ればいいのか非常に気になる広告としても100点満点の文章だと思います。

ヒューマンエラーによる事故や不具合は減ってきていますが、ゼロにはなりません。持論になりますが、ヒューマンエラーを起こしても最悪の事態になる前にエラーをもとに戻すことが大事だと僕は考えています。

はっきりと、極端に言うと、「墜ちたり人が死んだりしなかったらばそれでいい」と言うことです。

エラーを起こしても、"通常"に誘導する機械設定あるいはマニュアルになっていれば事故をほぼ完璧に防ぐことができます。「To Err Is Human(人は誰でも間違える)」の言葉通り人は間違いを起こすので、間違える(エラーを起こす)ことを防ぐのではなく、間違いを間違いでなくする、エラーをエラーでなくすることが本当のヒューマンエラー対策だと思います。

Aさんが間違えても、Bさんが訂正すればエラーがエラーでなくなります。旅客機のコックピットには、2名以上のパイロットが乗務していますがそれぞれの関係は、機長と副操縦士という誰が見ても明らかな上下関係があります。

しかし、コックピット内で安全運航に対して対等に物を言える関係にあれば、ヒューマンエラーが起こる確率をかなり減らせると思います。もちろん、日系の会社はそのような研修をしているでしょう。なにしろ、日系航空会社は「平成」の約30年間死亡事故を起こしていませんからね。

 

いかがでしたか

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この記事は書評と言うよりもはや機内誌をネタにしてそのことについて僕がただ書いているだけになってしまった感があるんですが、機内誌には皆さんの想像以上を超える深い内容が書いてあります。

その内容は機内の低気圧状態では理解できないほど良質なので、手荷物に余裕があるならば雑誌感覚で持ち帰って地上で読んでみることをオススメします。多くの機内誌には「ご自由にお持ち帰りください」と書いてあるので、躊躇する必要もありません。(ただ、かなり重くて荷物になります)

 

今回はここまでにしようと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

airplanelove.hatenablog.jp