皆さんこんにちは。
楽しくヒコーキです。
今回は、緊急脱出する際の情報についてセーフティビデオだけの情報では全然足りないと言うことについて書いていきます。
それではよろしくお願いします。
セーフティビデオは端的に
日本の規定では、セーフティビデオは4~5分以内に放映し終えなければならないというものがあります。
セーフティビデオは離陸前に放映するのでゲートから滑走路までの地上走行するまでに間に合うものにしなければなりません。
なので必要最低限のものだけを収録し、足りないものは
「安全のしおりをご覧ください」
の一言で済ましているのが現状です。セーフティビデオで安全のしおりをご覧くださいと言って実際に安全のしおりを見た人は非常に少数だと僕は思います。
規定に定められている周知しなければならないこと
これは、事故調査報告書から引用しました。
丸がついているものは、国内全ての航空会社がセーフティビデオまたは、客室乗務員のデモンストレーションによって周知しているものです。
規定に定められてはいるものの、時間の都合で省略して安全のしおりに書いて終わりの物もありますね。(丸のついていない物)
ANAの安全のしおりです。
①の機体完全停止後の乗務員の指示に従った脱出開始が下のもの(だと思います)。
③のハイヒールは脱ぐも右上のマークにありますよね(ANAはセーフティビデオ内にハイヒールや尖った物を体から外すと説明しています。)
⑤の煙充満時の低姿勢は左上のイラストで示しています(ANAはセーフティビデオ内に煙充満時の低姿勢についての説明しています)。
セーフティビデオはもちろん安全のしおりもしっかり見よう
セーフティビデオすら見ない人が多いこのご時世で、今各航空会社はセーフティビデオを見てもらおうと試行錯誤しています。
試行錯誤した結果おもしろい内容にこだわりすぎて内容が伝わりにくくならないか心配しているのですが…
そのセーフティビデオの中で安全のしおりをご覧くださいと言っているものの、このビデオに含まれていない重要な情報が安全のしおりに書いてあるとは一言も言っていないんですね。
そうなるとセーフティビデオで安全のしおりをご覧くださいと言っても乗客は、
「どうせ同じことが書いてあるんでしょ。」
とか、
「同じことが書いてあるんだから大丈夫、見るのは周りから乗りなれてない客に見られるから嫌だ。」
といって安全のしおりがより遠い存在になってしまいます。
この安全のしおりを編集した方は、わかりやすく絵やグラフを入れて、法令や規則を確認してなどと苦労されたと思います。
その重要性を伝えないで形だけある安全のしおりは無くさないといけないと思います。
この90秒ルールの記事の中でも書いた飛行機から脱出する際のルールについても知らなかった事があった方も多いのではないでしょうか。
しかし、90秒ルールの記事の中で書いた内容はほとんどがセーフティビデオまたは、安全のしおりに書いてあるものです。
次回飛行機に搭乗した際は安全のしおりやセーフティビデオをしっかりと見ましょう。
今回はここまでにしようと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。