皆さんこんにちは。
楽しくヒコーキです。
今回は、ずーっと前に書くと言って放置していた飛行機(機内)の気圧が低いのはどうして?ということについて書いていきます。
それではよろしくお願いします。
飛行機の湿度が低いのはなんで?
気圧の話をする前に、機内の湿度が低いのはどうしてか知っていますか?
この記事は身近なものに例えたりしながら、とってもわかりやすくまとめました。
今回も、この記事と同じくわかりやすく機内の気圧について書きますのでよろしくお願いします。
ところで機内の気圧はどれくらいなの?
機内の気圧は低い!とはわかっていてもどれくらいなのかは皆さんご存知無いのでは。
こっちは一般常識なのでご存知の方もいるかと思いますが、機内は与圧といって人工的に機内の気圧を高めています。
この与圧した後の気圧は、地上を1気圧とするならば上空約1万メートルを飛行する飛行機の機内の気圧は0.8気圧になります。
これは、約2500M(メートル)の高さの山と同じ気圧になります。
2500Mと言うのは、富士山の富士宮口5合目の2400Mとほとんど同じです。
つまり、機内の気圧は与圧をされているからと言っても富士山の5合目と変わらない気圧の低さなのです。
なので、機内でも山でかかりやすい病気が起こる場合も十分あります。
他にも気圧が低いと弊害があって、例えばお酒のまわりが早くなったり味覚が鈍くなったりします。
なんで機内の気圧を下げているの?
気圧を下げるとこんなに弊害があるのになんで気圧をさげているの?と思う方もいっぱいいらっしゃると思います。
しかし、もし機内を与圧しないで上空1万メートルまでいったとしたらば、機内は1気圧にもかかわらず外気は約0.2気圧になります。
こうなると、どんな状況になるかと言うと…
皆さん飛行機や高い山に、ポテチの袋や地上で一度空けたペットボトルを持っていった経験はありませんか。
その時のポテチの袋やペットボトルの状態を思い出して下さい。
パンパンに膨れていませんでしたか?
あれと同じような状況になります。
飛行機に搭乗した場合、あの時のポテチの袋やペットボトルと、外気(機内の空気)の気圧差は0.2気圧です。(1気圧(袋やペットボトルの気圧)-0.8気圧(機内の気圧))
もし与圧しないで1気圧のまま上空に行ってしまうと、機内の気圧と外気の気圧に0.8気圧差もあることになってしまいます。
0.2気圧差でもパンパンに膨れてしまうので、0.8気圧差もあると機体は破裂してしまいます。
もし、その気圧差の圧力に耐えられる機体を作ったらば、機体が重くなるのは必然です。そうすると、驚くほど燃費が悪くなり同時に航空運賃もとんでもなく高くなります。
なので、気圧を下げているのです。
上空で気圧が若干高い機種もある
上空で気圧が若干高い機種もあります、
これらの機材は炭素繊維複合材とよばれる材料を使っているため、強度が従来の機体と比べて高いのです。
ANAの統計によると、従来の機内の気圧の場合乗客満足度は約80%。
従来と比べて気圧が高く設定されているB787型機の乗客満足度は約95%と明らかな差があります。
ちなみに、このB787型機の客室内気圧は約1800Mです。(従来機は約2500M)
なので、このB787などの機種でのフライトは若干楽になるのではないでしょうか。
いかがでしたか。お分かりいただけたらば幸いです。
今回はここまでにしようと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。