関西国際空港を拠点とするLCC(=低コスト航空会社)のピーチアビエーションは、来年2021年の2月に千葉県成田国際空港と北海道女満別空港を結ぶ路線を新たに開設する予定です。
コロナ禍で減便や路線撤退が止まらない航空業界ですが、ピーチではここ最近、路線の急拡大が目に留まります。
女満別空港へのLCC就航は初めて
ピーチが2月から就航する予定の女満別空港は、札幌（丘珠・新千歳）、東京（羽田）、セントレアに航空路線があります。
首都圏から行く場合は、羽田空港から日本航空3往復/日、ANAとエアドゥの共同運航便2往復/日を利用する事になりますが、大手2社の独占にあるので航空券代は高止まりしています。
女満別空港から網走駅まではバスで35分、北見駅まではバスで45分の立地にあるので、オホーツク海側の知床、それから網走を観光する利用客もいます。
未来の感染症流行状況は分かりませんが、シーズンだけを見ればこれからの北海道は観光客の需要が高まります。女満別空港と同じオホーツク海に沿う空港は紋別空港があるものの、紋別空港は1日1往復（現在は運休中）しかありません。
ピーチとしては観光シーズンの2月頃に就航して、成績が良ければ夏季の継続運航も視野に入れていると思われます。
それにしても、ピーチは撤退したエアアジア・ジャパンの代わりとなるように中部国際空港への就航を決定して年末から新千歳と仙台路線を開設したり、日本国内線最長の新千歳=那覇路線を開設したりと、コロナ禍でも間髪入れずに新路線を開設しています。
情報ソース明かせません（と、言うか忘れた笑）が、内部の予測では出張需要の減少と反比例するようにLCCの需要が増える。コロナウィルス感染症が収まれば、最初にLCCの業績が回復する、そういった内容があります。
他の航空会社が軒並み引っ込み思案な中、積極的新規路線開設を続けるピーチのひとり勝ちになるのでしょうか。他の航空会社もピーチの新路線の進捗を注目せざるをえないでしょう。
