航空ファンによる航空・旅行ブログ

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CA「お客様の中に医療関係者の方は」乗客「…」こんな時どうする?

皆さんこんにちは。

楽しくヒコーキです。

今回はドラマでもよくあるドクターコーがされても乗客に医療関係者がいない場合どうするのかを書いていきます。

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それではよろしくお願いします。

 

ドクターじゃなくても全然ok

ドクターコールって名前なため、医者しか行ってはいけないのかといったらばそんな訳ありません。

もっと言うならば医療関係者でなくてもいいです(僕が言うのもなんですが…)。

医療の知識がある人なら誰でもいいんです。どんな医療に関する職業や資格があるのか僕は詳しく知りませんが、医者や看護師はもちろん救急救命士の資格を持っているとか確かな医療知識があるって場合もご自身がよろしければ助けてあげて下さい。

 

次はいよいよ本題。乗客に医療関係者がいない場合どうするのかを書いていきます。

お客様に医療関係者はいません

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いざドクターコールをしてもドラマとは違い、医療関係者が当該便に搭乗している場合などめったにないと思います。

もし、搭乗していてもリスクや責任問題があって名乗り出ない場合もあるでしょう。

 

そのような場合、乗務員はどうするのかというと…

 

別の便のパイロットに聞きます。

 

航空機は管制官と交信する無線の周波数の他に常に聴取を義務付けられている非常用周波数があります。

その周波数で近くを飛行している航空機に対して、機内で急病人がいるが医療関係者が搭乗していない旨を伝えてそちらの機内に医療関係者は搭乗していないかを訪ねます。

そうすると必ず1人は名乗り出るので、無線の交信は免許を持っているパイロットが中継するように交信を行い、その医療関係者に状況を伝えて適切な処置の仕方を聞きます。

このようにして乗客の命を近くの飛行機と連携して助けます。

ちなみに

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ちなみにさっき書いた

「航空機は管制官と交信する無線の周波数の他に常に聴取を義務付けられている非常用周波数がある」と書きましたが、非常用周波数は他にも使い方があるんです。

 

通常の管制官と交信する周波数が電波の乱れなどによって、交信ができなくなった場合にこの非常用周波数で代わりに交信することになります。

 

もし、もしですよこの非常用周波数もつながらないとなったとしても、まだ手段はあります。

例えば地上の場合は管制塔にあるライトガンと呼ばれる光を航空機に当てて指示を管制官から一方的に送ります。

 

一方的と書きましたが、一応ライトガンの指示を受けたらば上空にいる場合は翼を振るとか地上にいるときは着陸灯を点滅させるなどの返信の仕方はあります。

ですが管制官の指示をそのまま返す(無線で言うと復唱)わけではないので、その指示が正確に伝わっているかはわかりませんが。

 

今回はここまでにしようと思います。 

airplanelove.hatenablog.jp

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。