航空ファンによる航空・旅行ブログ

このブログの面白みがわかる人は、きっと飛行機好きです。

「アリガト」「サヨナラ」外国人パイロットが残す言葉

皆さんこんにちは。

楽しくヒコーキです。

今回は、またまた航空管制ネタです。

ですが、今回は専門的な内容ではありません。

管制官パイロットの挨拶について書きます。

なので、全ての見ていただいている方が楽しめる内容になっています。

しかし、読む上で覚えていて貰いたいことが1つあります。

それは、別れの挨拶をしっかり返す管制官が立派ではありません。

別れの挨拶は管制官の業務ではありません。しっかりと航空機に安全に配慮した効率的な指示を出すのが管制官の業務です。

なので、別れの挨拶をしない管制官はダメだとは思わないで下さい。

 目次

それではよろしくお願いします。

 

AからBへ、BからCへ

パイロットと管制官は無線で交信し、指示や許可、情報のやり取りをしています。

そして、その無線には周波数と呼ばれるものがあります。(ラジオと同じです)

この周波数は管制区域ごとに違います。一般的に離陸するまでに以下のように周波数をまたぎます。

 

  1. リアランスデリバリー(飛行承認をするところ)
  2. グラウンド(地上走行をする航空機に指示や許可を与えるところ)
  3. タワー(離陸許可や着陸許可、管制域通過許可を与えるところ)
  4. ディパーチャー(離陸後の航空機を指定の航空路までレーダー誘導するところ)

 

に別れています。その都度パイロットは周波数を変えて別の管制官と交信します。

ほとんどの空港では、1~3までは同じ部屋にいる管制官にバトンを渡すように移管、周波数変更をします。

なので、1~3まではパイロットも管制官も周波数が変わる際に別れの時という実感はないと思います。

しかし、3のタワーから4のディパーチャーに移管する時はパイロットも管制官別れの時と実感するでしょう。

なぜかというと、1~3は空港にある管制塔のてっぺんで業務が行われますが、4のディパーチャーは管制塔の下の部分などにある、レーダー室で行われますので、まず場所が違います。

また、成田空港の場合はディパーチャーは空港内にはなく、東京湾を跨いだ羽田空港にあるディパーチャーで交信しています。

なので、3で一応管制塔のてっぺんでのやる事は終わりなので、パイロットも管制官感謝と別れの挨拶を3のタワーから4のディパーチャーに移管する際に多く言います。

 

f:id:airplanelove:20190712202118j:plain

羽田空港の管制塔です。僕が言っているてっぺんはガラスの部分のことです。

次は、その感謝と別れの挨拶がどんなものなのかを書いていきます。

Thanks! GOOD DAY!

移管する際の別れの挨拶を紹介します。

 

一番よく使われる移管する際の挨拶は、

Good day!

です。英会話ではgood day ではなくHave a good day.が多く使われると思いますが、航空管制では、別れの挨拶は短いほうが好ましいのでgood dayになっています。

これは、世界中で使われている別れの挨拶です。

たまに、Good morningと同じように始めの交信でいきなりGood day!と言うパイロットもいます。

また、good dayと言われたパイロットや管制官は同じくgood day!と返すか、Thank You!と返信します。

他にもgood byeやsee you,so longなども使われます。

 

そして次、外国人パイロットが日本語で挨拶する言葉を紹介します。

一番多いのが、

サヨナラ

です。ベトナムやタイ、韓国などアジア系の航空会社のパイロットが多く、アメリカ人のパイロットなども多くサヨナラと挨拶をします。中にはかなり上手に発音するパイロットもいます。遠く離れた国から来たパイロットが、上手が下手か別としてサヨナラと言ってくれること自体、日本語を話す日本人としてとても誇りに思います。

また、アリガトと言うこともよくあります。

サヨナラやアリガトと言って気になるのが管制官の反応ですが、管制官はほとんどの場合サヨナラと言ってきたらばサヨナラと、アリガトと言ってきたらばアリガトと返します。中には、「サヨナラGood day!」や「アリガトThank You!」と言うように意味までちゃんと伝わったよと返信する管制官もいます。

また、その管制官が日本語で挨拶してきた航空会社の国の言葉がわかるのであれば、コップンカーやカムサハムニダと返信する場合もあります。

書いてて思ったのですが、多分中国や韓国ではここまで親切に返信してくれないのでは無いでしょうか。(偏見があったらばごめんなさい)

なので、パイロットが日本語で挨拶すれば管制官も挨拶を返してくれるから言ってみようってなったのかもしれません。(これも偏見があったらばパイロットの方ゴメンナシャイ)

日本語を覚えてくれてありがとう。

今回は、離陸する場合でしたが日本に着陸した場合でもパイロットは日本語で挨拶してくれます。

太平洋便の場合、10時間以上フライトしてきて疲れているであろうにも関わらずわざわざ日本語でサヨナラ、アリガトと言ってくれるのは言われている訳でもなく、ただただ航空ファンとして無線を聞いているだけでもうれしく思います。

 

ちなみに僕は、英語以外でのサヨナラの言い方は一つも知りません。笑

 

今回はここまでにしようと思います。

 

airplanelove.hatenablog.jp

 最後まで読んでいただきありがとうございました。