皆さんこんにちは。
楽しくヒコーキです。
今回は時刻表に書いてある飛行機の出発時刻とは一体いつの時間なのかについて書いていきます。
恥ずかしい人「1時間も遅れて離陸じゃないか!まったくこの会社はいつも遅れてばっ…」
ちなみに、もしあなたが恥ずかしい人と同じような勘違いをしていても、これを読んだらその「恥ずかしい仲間」から脱却です。これを読んで知識を増やしましょう!
目次
それではよろしくお願いします。
離陸時間が出発時刻ではありません
時刻表に書いてある時刻は離陸する時刻ではありません。
例えば成田空港では離陸ラッシュ時の18時から19時あたりは、離陸機が滑走路横の誘導路で正月に福袋の整理券をもらうのを待っている人のようにズラッと並んでいます。
大体1機の飛行機が離陸するまでに滑走路を占領する時間は約3分です。これに着陸機も加わります。
そして、搭乗口から滑走路まで空港内を走行するのに10分かかるをとしたらば離陸する頃には時刻表に書いてある時間より1時間遅れるのはよくあることかもしれません。
しかし、この場合ほとんどの飛行機は定時運行していることになります。
次は、なんで定時運行扱いになっているかについて書きます。
ブロックアウトタイムが出発時刻
まず、時刻表に書いてある飛行機の出発時間は飛行機が動き出す予定時刻です。
そして、実際に出発した時刻の事をブロックアウトタイムと言います。
ブロックアウトタイムは、飛行機が搭乗口から離れた時間の事で、もっと細かく言うと飛行機のタイヤ止を外した時間をブロックアウトタイムといい、その飛行機の出発時刻になります。
なので、飛行機のダイアはその離陸するまでの地上待機の時間を含めて組まれていますので、今回の恥ずかしい人の言っている事は間違った事を言っていることになります。
もしこの恥ずかしい人がいたとしたらば、飛行機は到着する頃にはいつも遅れを回復していてすごいなと思っているでしょうね。
ナッツリターン事件は離陸していなかった
ナッツリターン事件は離陸する前に起こった事件です。
ですが、報道だと出発する前の飛行機で起こった事件だとなっていませんよね。
なぜ、出発した後のように報道されたかというとこのブロックアウトタイムが関係しているからです。
当該機は搭乗口からプッシュバックしている最中にナッツの出し方がどうのこうのといちゃもんをつけてそのままトーイングカー(プッシュバックするための車)をつけたまま元の位置に戻ったのです。
離陸はしていませんが、飛行機のタイヤ止を外した後なので法律上は離陸と同じ出発した飛行機を空港まで戻す(リターンさせる)ということになったのです。
飛行機の定刻の許容時間は?
最後に定刻の許容時間の話をして終わりたいと思います。
飛行機に定刻の定義はありません。
実際、空港に到着した時間が時刻表時間から5分遅れていても客室乗務員はお詫びのアナウンスをします。
ですが、飛行機の定時運行率を調査している世界のほとんどの調査会社は15分以内の遅れは定時運行としてカウントしています。
なので、飛行機の定刻に関しては各々で意見が割れるのではないでしょうか。
今回はここまでにしようと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。