【BC183便 茨城→神戸スカイマーク搭乗記】念願の顧客満足1位おめでとう
皆さんこんにちは。
本日は2020年の11月某週末。今回は茨城(いばらき)空港から神戸空港を経由して、沖縄県宮古島市に位置する下地島空港まで行く予定です。
スカイマークは2020年ウィンターダイヤより、国土交通省政策コンテストの結果を受け、1年間のトライアングルとして羽田=下地島路線の暫定就航が認められました。
羽田、神戸、那覇の各空港から下地島空港までの路線を1日4往復(その内那覇路線が2往復/日)のダイヤで形成し、去る10月25日のウィンターダイヤ開始と共に初就航を遂げました。
顧客満足(国内長距離交通部門)1位おめでとうございます。
やって参りました茨城空港の旅客ターミナル。時刻は午前7時を迎えた頃だった気がします、まだ朝露が輝いている時間帯です。
茨城空港からは本日の第1便目、定刻7時35分発スカイマーク831便福岡行きが、スタッフと展望デッキにいる数人の見物人に見送られて出発していきました。写っているボーイング737という機体は近代的な乗り物ですが、穏やかな雰囲気に影響されて、どこか田舎ののどかな風景といった感じがします。
さて、僕がスカイマークに搭乗する数日前、航空各社を驚愕させる調査結果が公表されました。
その調査とは日本の航空会社の満足度指数評価をしている調査機関として最も注目されるもので、公益財団法人日本生産性本部サービス産業生産性協議会という公の機関がJCSI(日本版顧客満足度指数)を基に部門ごとにランキングを発表しています。
スカイマークは、その顧客満足度指数(国内長距離交通部門)で日本一の栄冠に輝きました。この座には過去11年間スターフライヤーが君臨していましたが、スカイマークが王者スターフライヤーを退けて、新たな日本一になったんです。
また、同年7月末には国土交通省が発表した特定本邦航空運送事業者12社の中で、定時運航率が95.02%、3年連続第1位の栄冠にも輝いています。
この場を借りて、顧客満足初の第1位、定時運航率3年連続第1位を心からお祝いします。
それでは顧客満足1位の実力に迫っていきましょう。
飛行機まで歩いて搭乗
置いてあったテレビで朝ドラが流れていたので、時刻は午前8時をまわったところです。チェックインと手荷物検査を通過して、搭乗口までやってきました。
これから搭乗するスカイマーク183便は満席に近い予約数とのアナウンスがなされていて、これから旅に出るであろう観光客の姿が主として見受けられます。スカイマーク183便を利用すれば、神戸には午前10時前到着となるので、観光客にとっては利用しやすい時間帯です。
朝日が眩しく輝く中、優先搭乗に続いて窓側座席を指定した乗客及びその同行者、中央席を指定した客及びその同行者、最後に通路側を指定した乗客も含めた全ての乗客が搭乗開始。搭乗口を通過して機体まで歩いて移動します。
待っていたのは茨城空港に前日夜到着して、茨城で夜を明かしたJA737Tです。本日はJA737Tと共に下地島空港まで向かう事になります。
ここだけの話、外は畜産の臭気がしました。おそらく風向きが悪かったのでしょう。
機内に入ると、まず見えてきたのは3+3の座席です。スカイマークは全席が普通席仕様で、全177席あります。
この型の座席はスカイマークの中でも旧型にあたるもので、座席下のコンセントは装備されていません。一方で座り心地ですが、飛行機の座席としては申し分のない前後間隔、横幅、素材といった感想です。
最新機材の搭乗記はこちらから↓
枕カバーにはYOUR WING.と書かれています。この言葉はスカイマークのブランドタグラインとして、2019年から用いられています。
多くの場合wingは複数形のwingsとされますが、スカイマークの場合は単数形になっています。公式の解説では、あなた(お客さん)の片翼とスカイマークの片翼で成立する翼(wings)なので、それを示すために単数形を選んだとしています。
定刻の約5分前ですが、全ての乗客が搭乗を完了させたため、飛行機のドアが閉められました。搭乗に使われたタラップ車が離れるとスカイマーク183便はエンジンスタートして出発の準備を整えます。
茨城空港では原則、自走スポットアウト方式にて出発します。
なので、通常のフライトで行うプッシュバックの行程を省いて、地上の準備ができたらエンジンスタートして、問題無ければそのまま百里地上管制席(百里グラウンド)に地上走行の指示を求めます。
百里グラウンドから地上走行の指示を発出されると、飛行機はゆっくり右転回して空港側唯一の取付誘導路W(ウィスキー)に向かいます。百里タワーに移管すると、間もなくして“Runway03L, Line up and wait.(滑走路03Lに進入して待機せよ。)“の指示が発出されます。
そうするとスカイマーク183便は、滑走路を逆走して末端で180°方向転換します。
眼下に茨城県の景色を望み、一路神戸へ
紹介し遅れましたが、今回は機体の前方左側6Aの座席を指定しました。
僕は後方に乗ることが多い(特に意識しているわけでは無い)ので、前方での音や景色の鮮明度は、まるで別の乗り物に乗っているかのような違いがありました。
さて機窓から茨城の山々が見えます。今日は晴れているので山の尾根まで見ることができました。
茨城空港から北に向けて離陸する便では、左手に筑波山、右手に大洗の海を望むことができる、何とも展望に長けた離陸経路と言えます。
続いて見えてきたのは茨城県の県庁所在地、水戸市の街並みです。
画面中央のやや下側にある一際目を引く立派な建物は茨城県庁です。上空からでも目を引くほど存在感がありました。
針路を神戸に向けるため徐々に北から西方向へ左旋回していきます。ここまで上昇は順調、またエンジンの近くなので離陸出力から上昇出力へ変換したのも、音で分かりました。
そして旋回途中に見えてきたのは、太平洋との海岸線です。
機内ではキットカットが配られる 機内販売も良心的な価格設定
離陸から30分ほどして機内は既にシートベルト着用サインが消灯しています。客室乗務員はベルト着用サインが消灯してから、乗客一人ひとりにキットカットを配りました。
これはネスレ日本とのコラボ企画でして、搭乗している茨城=神戸線は無いものの、ある程度の距離を飛行する路線ではネスレのコーヒーも無料でサービスしています。
また、スカイマークは機内販売の価格設定が良心的だという事でも知られています。LCCでは白湯をコップ1杯だけ頼んでも200円かかったり、ペットボトルのお茶も地上で買わなかった事を後悔するくらい高かったりします。
しかしスカイマークは違います。皆さんにどれだけ安いか実感していただくために、自販機でも売っているような売り物を例に出すと、ミネラルウォーター300mlが100円、お〜いお茶280mlが100円、コカ・コーラ300mlが100円、じゃがりこ サラダ味100円と、「地上で買うより安いのではないか」と思うほど良心的な価格設定となっています。
スカイマーク就航地の名産物も機内販売で売っているので、ご搭乗の際には搭載している商品を確認してみてください。
機長からの機内アナウンスによると、巡航高度は32,000フィート(FL320,高度約10,000メートル)で、進行方向の左側には富士山が見えるとのことでした。実際に上の画像には小さくではあるものの、富士山を写すことができました。
加えて機長から、目的地の神戸空港の天候が優れないことや、定刻より早く到着する見込みであることも伝えられました。
富士山が窓の後ろに移っていくと、間もなくして厚い雲が眼下一面に広がり、地表を見ることができなくなってしまいます。地表が見えなくなると楽しさが激減してしまうので、ちょっと残念です。
厚い雲が広がる神戸空港へ降下
スカイマーク183便は、ここまで全て順調に飛行しています。
西南西の針路で琵琶湖上空から丹波上空を飛行して、その後は左旋回で瀬戸内海側に針路を向けます。加古川と平行する様に、また六甲山地を左手にかすめながら、瀬戸内海上に出るとさらに左旋回をして、神戸空港の滑走路09にアライン。明石海峡大橋の真上を通過します。
車輪を降ろしたら、いよいよ神戸空港着陸に向けた最終着陸態勢が整います。
スカイマーク183便、午前9時49分 神戸空港滑走路09に着陸。
降下中はずっと雲の中を飛行しており、雲に入ると弱く揺れる事が続いていましたが、ファイナルアプローチからは地表・水面が見えてきて、姿勢も安定しました。
滑走路を離脱すると到着ゲートの7番に向けて地上走行をしていきます。
ブロックインは9時52分。定刻は9時55分なので定刻より若干早く、神戸空港に到着しました。神戸空港で下地島空港までのスカイマーク163便に乗り継ぎます。
機内アナウンスで「この先、下地島空港まで乗り継ぎのお客様は、降機後、地上係員にお申し出ください」みたいな案内放送もされていました。
乗り継ぎ地 神戸空港に到着
定時運航が自慢のスカイマークなので、ここまで予定通りに旅が進んでいます。
神戸空港では約40分の乗り継ぎとなります。下地島空港までも茨城空港から搭乗したJA737Tがアサインされます。
茨城空港から下地島空港まで乗り継ぐ乗客は10人にも満たなかったと思います。多くの乗客が神戸空港を目的地としていた様です。しかしながら、下地島空港行きのスカイマーク163便も満席に近い予約数となっています。
スカイマークBC183便の搭乗記は一旦ここまでとして、往路総括を含めたのこりはスカイマークBC163便下地島行き搭乗記に続くことにします。↓
最後まで読んでいただきありがとうございました。