一 はじめに
(新型コロナウイルス感染症)
去る2020年は新型コロナウイルス感染症、COVID-19が世界各地に蔓延しました。
人種国籍性別を問わず危機に瀕される可能性がある未知の感染症に対し、流行初期は情報が錯綜した事が原因で発生した不条理な差別も、同時に人々を苦しめました。
「明日の行動が、2週間後の日本を変えます。」「今はお家にいましょう。」
2020年は、身近な意味で人との交流が少なくなりました。しかし、当時の安倍晋三内閣総理大臣が新型インフルエンザ等対策特別措置法を根拠とした緊急事態宣言を初めて発出した4月7日を皮切りに、各地方自治体の長が外出自粛要請をして、未曾有の危機から日本を守ろうと国民一体になった事は、私の中で印象に残っています。
(新しい時代へ踏み出す)
「熱があっても出社しろ。インフルエンザでも熱が下がったら出社しろ。」そんな世の中に不平不満が少なからずあったはずです。しかし、ものの1年で「熱があったら絶対に出社するな。」という世の中に変わりました。
かぜ薬のコマーシャルも「風邪でも絶対に休めないあなたに」から、「今すぐ治したいつらい風邪に」に変わりました。
主因は良い事ではありませんでしたが、我が国は変われたのです。「出社ありきの壁」は、完全に打ち破ることができた。
その自信と誇りと共に、今、ここから、日本の、令和の新しい時代を、皆さん、共に切り拓いていこうではありませんか。
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