航空ファンによる航空・旅行ブログ

航空知識や旅行記を投稿します。

国際民間航空機関(ICAO)の推奨により、緊急時の衝撃防止姿勢が変更されます。

国際民間航空機関(ICAO、イカオ)が、緊急時の衝撃防止姿勢に関する新しい取りまとめを示しました。

これに伴い、日本の航空会社でも国土交通省航空局から指導がなされ、ICAOが示した新しい取りまとめに沿った新姿勢になるのでお知らせします。

それではよろしくお願いします。

 

衝撃防止姿勢がなぜ重要なのか

オーストラリア政府のホームページに詳しく書いてあります。()内は僕の意訳。

The brace position serves two purposes:

1, it reduces flailing by having the forward-facing occupant flex, bend, or lean forward over his/her legs in some manner.(-足を曲げたり、体を前傾することで衝撃を軽減することができます。)
2, it reduces secondary-impact injuries by pre-positioning the body, predominantly the head, against the surface that it would otherwise strike during that secondary impact, thus reducing the momentum of the head and other parts of the body.(-事前に身体や頭を衝撃に備えた位置にすることで、着陸時や(パンクなどによる)着陸後の衝撃による怪我を軽減させ、身体への衝撃を減らすことができます)

*1

 

新しい緊急時衝撃防止姿勢

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緊急時衝撃防止姿勢を取る時には、機長や客室乗務員から指示があります。(←ドラマとか映画でよくあるやつです)

推奨されているのは2つの姿勢がありますが、航空会社により取る姿勢が異なるようなので安全のしおりをよく読み、どちらの衝撃防止姿勢なのか確認しましょう。

まず、両手を頭の後ろに置く方について詳しく見ていきます。

前傾を取り、顎を引いて、頭を前の座席に付けたらば、両手を頭の後ろに置きます。

この時、手や交差した腕の上に頭をつける姿勢を取ってはいけません。腕に頭をつけると、衝撃により骨折する可能性があります。

腕を横に降ろし脚につける姿勢では、両手は脚をしっかりつけてください。大切なのは、衝撃によって身体が振り回されることが無いようにしっかり固定することです。

以前何かで、「妊娠中の人は前の座席の支柱部分を足で押して踏ん張る」みたいな案内を見たことがありますが、この通知を見るとやってはいけない例みたいです。見間違いだったのかもしれません。

 

非推奨姿勢はなぜダメなのか

Some brace positions are undesirable as they increase the risk of injury to people occupying a forward-facing passenger seat.

Based on medical SMEs interpretation and opinion, when adopting the brace position, passengers should avoid certain positions as outlined in figure 6-4 that may cause injury to the neck and/or larynx. In addition, passengers should refrain from resting their head on crossed forearms or their hands, which risks fracturing both forearms and/or both hands and fingers.(-医学的な意見に基づき、衝撃防止姿勢では図6-4に示した図のような姿勢は首や喉頭に損傷を与える可能性があるので、避ける必要があります。また、手や交差した腕の上に頭をつける姿勢を取らないようにする必要があります。これは、衝撃により腕を骨折するリスクがあります。)

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図6-4

*2

滑走路以外の更地や道路、水辺に不時着した際の衝撃はとても大きなものだと推定します。滑走路はアスファルトを何重にも舗装してできていますが、道路は薄いアスファルトだけなので、接地時の衝撃を路面が吸収することはできずに、接地の衝撃を全て機体で吸収することになります。

日本で道路に着陸することは出来ませんが、その他の更地や水辺に不時着する際も同じような注意をする必要があります。

 

今回はここまでにしようと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

airplanelove.hatenablog.jp

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*1:オーストラリア政府HPより

*2:オーストラリア政府HPより