おはようございます。
本日は2021年10月下旬の土曜日、時刻は朝の7時半過ぎです。
関東でも最低気温1ケタ台の日があるなど日に日に寒さが増しています。まだ紅葉を見ていないのに冬のような気分です。
今回は千葉県成田市成田国際空港からピーチ・アビエーションに搭乗して、北海道釧路市釧路空港まで行く旅程になっています。
保安検査場大混雑で乗り遅れの恐れも
ピーチを利用する乗客は全員空港でチェックインをする必要があります。(オンラインチェックインのシステムがありません)
なのでチェックインカウンターにみんな集まるのですが、この日はほとんど満席の予約状況で、さらに出発便が重なる朝の時間帯です。それはそれはもう大混雑。
今日は時間に余裕があったので展望デッキで少し飛行機を見てから、混雑が解消するのを待ってチェックインしました。
10分くらいしか経っていないのに、戻ったときは待ち時間ゼロだったので作戦成功です。
しかし保安検査場は長蛇の列が残っていました。チェックインをした以上、保安検査場は早めに通過しないと諸々迷惑がかかるので、おとなしく並ぶことにしました。
9時35分発、ピーチMM591便釧路空港行きは搭乗口Bから搭乗します。
9時05分頃に搭乗口を通過してバスに乗り込みます。道中はANAの中型機の目の前を通るなど、バス搭乗を満喫することができました。
清々しい雲ひとつない空を眺めながらタラップ車の階段を上ります。
釧路まで連れて行ってくれる今日の機体はJA12VA、元バニラエアの機体です。
長崎からのMM352便が到着したスポットと(たぶん)同じスポットに駐機していました。
なんだか新たな旅を始めるというより、長崎旅を再開するような気持ちになりました。
保安検査場が混雑していたように、このMM591便も後方までほぼ満席となっています。搭乗してしばらく経ってからも「保安検査場混雑のため、もう一台のバスを待っています」とアナウンスされました。
どうやら”あの混雑”はまだ続いていたようです。
全ての乗客が搭乗すると、飛行機はドアを閉めて、ランプコントローラーにプッシュバックの許可を求めます。
それと同時に、地上走行の備えてエンジンを始動。機内にはケロシンを燃焼させたにおいが一時的に漂います。
東向きにプッシュバックしたのでB滑走路から離陸するのかと考えましたが、S7からK誘導路に進入して、滑走路34Lに向かいました。
まもなく離陸というところで、何やら見慣れない機体が駐機しているのを見つけました。
こちらはヴォルガ・ドニエプル航空のイリューシン76という機体です。
コックピットの下に窓があります。この窓はナビゲートする航法士が使う窓です。
フライングホヌの愛称で親しまれるANAのエアバスA380型機、JA382AとJA383Aに見送られながら、釧路行きMM591便は滑走路34Lに進入します。
成田空港のA滑走路(34L/16R)は日本で最も長い4,000メートルです。当然国内線の小型機には長すぎるので、MM591便の操縦士は管制官に対してA9からのインターセクションディパーチャー(ショートカット)の許可を求めます。
管制官は先行機との間隔、着陸機との間隔、他関係機との兼ね合いなどを考慮した上で、MM591便にA9からのインターセクションディパーチャーを許可しました。
9時50分頃、管制官から離陸を許可されたMM591便は滑走路34L上で一旦停止、安定の「スタンディングテイクオフ」にて離陸です。
こんな快晴の日に成田空港を離陸したことはなかったと思います。彼方まで雲ひとつない景色、地平線上には雪化粧をした富士山が見える最高の天気です。
離陸直後は7,000フィートまでの上昇指示を受けます。滑走路の方位のまま上昇し、利根川を過ぎたあたりで右旋回します。
北風運用時に北(北欧・北海道方面)に向かう航空機は、上昇しながら360°の旋回をします。これは数年前に変更になった航路で、東京国際空港(羽田)に向かう航空機と干渉するのを防ぐために変更されたのだと思います。
北上するにつれて雲が多くなりました。
現在は栃木県上空を上昇中。栃木県の県庁所在地・宇都宮市付近を通過してからは緑の景色が多くなり、関東平野からの移り変わりを感じ取ることができます。
10時17分頃、宮城県上空で機長からアナウンス。
巡航高度39,000フィート(約11,800メートル)、対地速度950km/hで巡航中、釧路空港には11時20分頃に到着する予定であることが伝えられました。
岩手県久慈の少し南から太平洋に出ます。
15分ほど洋上飛行すると、見えて来たのは北の大地・北海道。
海面が続く中、勇ましく波風を受ける襟裳岬を眺めることは道東便の醍醐味です。
釧路は太平洋側なので、この時点で巡航高度の39,000フィートを離れて降下します。途中からスポイラーを展開させて、降下率を増加させていました。
さて、あっという間に着陸体制になりました。
着陸滑走路はRWY35、海側から直線進入できる滑走路です。釧路市街地は右側なので見ることはできません。
天気予報では晴れだったのですが、そう遠くない場所に雨柱が見えます。全くの想定外だったのでこれから大丈夫かと不安になりました。
想定外の大雨の中、MM591便は釧路空港に着陸しました。
最終進入中は安定していましたが、着陸すると滑走路面は水が溜まっている状態で、逆噴射を作動させると水しぶきが上がっていました。
外の写真を撮ろうとしても窓の水滴にピントが合ってしまうため、まともに撮れません。
昼間なのに滑走路灯が点灯していることから、視程が低いこともわかります。
その後、駐機場までいつも通り地上走行できたのですが、天気と窓の状態は変わるはずがなく、機内で最後に撮った写真も水滴にピントが合う始末。
釧路を楽しもうと思っていただけに、出鼻を挫かれてしまいました。
雨、何処へ
信じられないくらい晴れています。
これは後日撮影とかではありません。昼食をとっている間に雨雲が抜けていき、釧路湿原に到着する頃にはすっかり晴れていたのです。
結果オーライ。釧路観光は問題なく楽しめました。
復路・MM592便搭乗記に続く...