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【地理でみるハブ空港】地理の観点からハブ空港を見てみよう。

皆さんこんにちは。

楽しくヒコーキです。

今回は、ハブ空港について地理的立地や、その地の環境について書いていきます。

それではよろしくお願いします。

そもそも、ハブ空港とは

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ハブ空港とは拠点空港のことです。

主要都市と地方都市を航空路線で結んだときの主要都市にある空港のことを「ハブ空港」と言います。

詳しくは下記記事を参照してください。
airplanelove.hatenablog.jp

地理的に優位なハブ空港の立地とは

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ハブ空港は多くの飛行機を受け入れられるような空港である必要があります。

日本全体でみると、空港は騒音や落下物による影響を減らすため、都市部から遠い海上や、山々に囲まれた僻地に所在することが圧倒的多数で、都市部とのアクセスが優れた空港はなかなかありません。

利用者目線に立つと、海上にある空港や山々に囲まれた僻地にある空港を利用したいと思うでしょうか。交通の便が悪い空港がハブ空港として成り立つのでしょうか。

都市部からのアクセスが悪い空港と、アクセスが良い空港とだと、利用者が好むのはアクセスが良い空港ですよね。

そういう意味で、「都市部から近い」という地理的立地だと、ハブ空港に優位だと言えます。

「空港」として良い物件なのか

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ここまでは、利用者目線で書いてきました。

ここからは、「空港」として良い物件なのか、という事について書いていきます。

空港として付加価値のつく事は何かというと

  1. 広い土地があること
  2. 離着陸の経路に人口密集地が少ないこと
  3. 国際的な交流がある大都市に接すること
  4. 悪天候(強風・豪雪雨・濃霧)が発生しにくいこと

が挙げられます。

国際線の就航を考えると、3,000m級の滑走路が2本以上必要になります。また、ハブ空港にまで発展することを想定すると、他の空港と競争するためにこれ以上の規模の滑走路が必要になります。

また、離着陸の経路に人口密集地があると飛行の制約が課されることがあるため、スムーズな離着陸を実施し、多くの航空機を受け入れるために人口密集地を避ける必要があります。

さらに、悪天候は飛行機の大敵です。

安定した就航率を維持できる環境が、公共交通機関を扱う空港として最も評価されると言っても過言ではありません。

世界へのアクセスは良好ですか?

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世界へのアクセスが最も優れている場所があるんですが、皆さんご存知ですか。

それは、中東です。

中東はユーラシア、アフリカ、北アメリカ、南アメリカ、オーストラリアの世界5大陸の内、オーストラリア以外の4大陸に片道12時間以内で行けてしまうのです。

別名で「地球のヘソ」なんて呼ばれ方もされますが、オーストラリア大陸南極大陸を除いた全ての大陸に片道12時間以内で行けるという事は、ハブ空港(中継点)として優れている証でもあります。

中東三大航空会社である、エミレーツ航空(UAE)、エティハド航空(UAE)、カタール航空(カタール)が、大型機材と豪華な機内設備を実現できている理由も、このハブ空港として優れている立地が関係していると僕は思っています。

つまり、地球儀を俯瞰的に見て「世界へのアクセス」が良いかどうかが、ハブ空港として成長するか否かを決めると思います。

↓ここまで読んだ皆さんに薦める記事↓

airplanelove.hatenablog.jp

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最後まで読んでいただきありがとうございました。