皆さんこんにちは。
楽しくヒコーキです。
いきなりこんなことを言うと興ざめするかもしれませんが、この件はもちろん全米で話題になっていません。このブログを初めて見た方は、釣りタイトルふざけんな!と思うかもしれませんが、このブログは内容が真面目すぎてつまらないのでたまにふざけるということをやっております。ご理解ください(^-^)v
今回は以前の記事で教えてもらった広島空港でCATⅠやCATⅢは使えるのに、CATⅡだけ使えないという何とも"ミステリー"な事について書いていこうと思います。
いやー内容が難しい!
今回は、僕がバカだからかもしれませんが仕組みを理解するのにすっごく時間を要してしましました。特にこの内容は、僕の苦手な気圧がどうのこうのとか気団がどうのこうのなどが出てくるかもしれません。(この情報はどうでもいいか笑)
僕なりに理解したつもりなのでよろしくお願いします。
高度の種類について理解する。
ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、航空機の高度はフィート(ft)が使われています。1フィートは30.48cmです。
また一般的に飛行機の高度は、気圧高度計または電波高度計によって測定された高度を使います。
気圧は空気の重さのことで、1平方センチメートルの面積で平均海面から120kmまで延びている空気の柱があるとして、この大気の圧力は1013hPaになります。
この1013hPaは1気圧とも言われていますね。
日本の航空管制では、この気圧を水銀柱で示しており、1気圧は760mmの水銀柱と言うことができます。また、水銀柱の単位にはインチ(25.4mm)が使われています。
つまり、1気圧は760÷25.4=29.922になり少数点3桁以下を四捨五入し「29.92インチ水銀柱(29.92inHg)」になります。
この1気圧(29.92inHg)は、QNEと呼ばれる14000ft以上を飛行する全航空機が使用する高度計にセットする気圧になっています。
空港に離発着(特に着陸)する航空機は、平均海面からの高さが分からないと危険なので、高度計にその空港やエリアの気圧をセットします。
航空無線を聞いている人は、一度や二度聴いたことがあるフレーズ"All station QNH 29.92inHg."は、この空港周辺の気圧を管制官からパイロットに伝えるものです。
QNEは1013hPaまたは29.92inHgによって固定されていますが、QNHはその時の気圧によって異なります。低気圧が接近している時には28.93inHg(例)、高気圧が接近している時は30.04inHg(例)などとなります。
一方の電波高度計は、航空機から地表に電波を発射してその電波が跳ね返ってくるまでの時間で高度を測っています。このやり方だと起伏のある地表から高さを測ることができます。
CATⅠはOKだけど、CATⅡはダメ!
この話は広島空港に限った話ではなく、基本的にCATⅠを使用して着陸をする際には気圧高度計を使用します。この場合は、管制官から通報された気圧のQNHを入力するだけなので問題ありません。しかし、気圧高度計のデメリットとして気圧や気温に左右されて地表からの正確な高度が測れないと言うことです。
CATⅠは決心高度が高いため、大雑把な高度でも運航に重大な支障は及ぼしません。
しかし、CATⅡ以上で進入する際にはより正確な地表からの高さを知る必要があるため、気圧高度計ではなく、電波高度計を使用するというきまりがあります。
この電波高度計を使用する際には、滑走路末端から幅60m×長さ300mの電波反射用の高度計用地が必要になります。カテゴリーⅡの場合は、決心高度が100~200ftなのでこの滑走路と同じ標高で決心高度を測るために必要になります。
国内のカテゴリーⅡ以上を使用している空港は、整地をして滑走路末端から幅60×長さ300mの用地を確保しています。
しかし、広島空港の場合は空港末端の盛土の高さが50mにも及びます。50mもの高さを再び盛土するのは、経済面、環境面で不適切と判断されたためカテゴリーⅡの運用は断念されました。
あれ、じゃあCATⅡは?
CATⅢ(カテゴリーⅢ)は、決心高度を設定していません。なので、電波反射用地がなくても進入できます。
もう書くことがないのでここまでにします。
えっ?短すぎないかって?じゃあこのPolarについて話そうか?
最後まで読んでいただきありがとうございました。