皆さんこんにちは。
楽しくヒコーキです。
今回は、着陸後の機内で拍手をすることについて書いていこうと思います。
それではよろしくお願いします。
拍手したくなる気持ちはわかる
もし、緊急着陸をした後無事に飛行機が止まったらば気分は高まりますよね。
よくやった!パイロット!神様のおかげだ!と言うふうに、緊急着陸という緊迫した状態から一見開放された状態になったらば緊張が解けて、気分がハイになりますよね。
ですが、様々な緊張事態は着陸後に起こる場合も十分考えられます。
(一部、飛行機の安全性を信用していない国がありその国は飛行機が着陸する度に拍手するそうですが、日本の場合そのような事はないのでこれからは緊急着陸したという前提で記事を書きます。)
うるさい!拍手したらば確認できないだろ!
緊急着陸をした飛行機の運行は普通ではありません。(当たり前ですが…)
緊急着陸は管制上最優先で誘導されます。
僕も緊急着陸をした際の実際の航空無線を聞いたことがありますが、内容は緊迫そのものです。
緊急事態宣言機に、残燃料や乗客乗員数、現在地(緯度、経度)、機体の状況、求める援助内容を聞き、着陸する際は何分も前からその滑走路から離発着する航空機を待機させ、化学消防車や消防指揮車を呼んだり事前に滑走路に放水をしたりして最悪の事態に備えます。
そして、着陸した後は滑走路上で完全停止します。
その後、管制官がパイロットに対して火災やその他の異常が無いか確認します。
その確認をするのはパイロット、そして客室にいる客室乗務員です。
客室乗務員は拍手をしている乗客の目の前にいます。
そこでもし、客室乗務員がエンジンから煙が出ていてその状況をチーフパーサー(先任客室乗務員)または、コックピットに報告しようとします。
ですが、客室乗務員と客室乗務員同士の連絡や客室からコックピットへの連絡は内線でしかできません。
そのため、内線で連絡しようとしても拍手がうるさくて報告できない状況になってしまうのです。
皆さんも電話するときに、周りがうるさくて相手の言っていることが分からなかったり、相手が自分の言っていることが分からなかったりすることありますよね。
あれと、同じです。
遠足はお家に帰るまで
「緊急事態は降機するまで」これを皆さんは肝に銘じてほしいです。
これは、通常時でも同じです。
一見無事に着陸したように見えても、エンジンに鳥を吸い込んでいて燃え上がるかもしれない。
急にタイヤがパンクして急停止し機体が大きく揺れるかもしれない。などと、着陸後でも多くの事態が発生する確率が残っています。
着陸したらば、もう安全、安心とは思わずにいて下さい。
今回はここまでにしようと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。