航空ファンによる航空・旅行ブログ

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【NH1223便仙台=新千歳ボンバルディア搭乗記】プロペラ機の良さと着氷の恐ろしさを語る

皆さんこんにちは。

楽しくヒコーキです。

今回からだいたい7-8記事くらいで年末年始の特典航空券とんでも旅行記を書いていきます。皆さんにはぜひ次の行先を考えながら読んでほしいので、旅程は明かさずに進めていこうと思います。

旅程の仕組み等々は旅行記の最後にまとめる予定です。

それではよろしくお願いします。

 

 

東日本大震災からの復興

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仙台空港は新幹線の駅でもある仙台駅から東北本線仙台空港アクセス線を使って行くことができます。この仙台空港は、忘れもしない2011年3月11日の東日本大震災により発生した津波により滑走路も含んだ施設全体が冠水し一時空港の機能を完全に失いました。

その後、米軍等のトモダチ作戦(救援活動)の拠点として使用され、当初半年以上かかるとされていた滑走路の復旧は33日で完了し、その後定期便も再開して今の姿に至ります。

今ではLCCなども就航し、海外の航空会社も仙台空港に目をつけて就航するという事例が出てきています。

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ANAJALPeachの日本の三大航空会社の全てが就航し、国際線においても地方空港によく見られるLCCばかりが就航しているものとは異なり、アシアナ航空中国国際航空エバー航空などフラッグキャリアも多く就航しています。

また、タイ国際航空B777やAirbus A330を使って最近仙台=バンコク間に定期便を飛ばし始めました。

 

まずは保安検査場の改修から…

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謹賀新年の書が飾られていたのは国際線のカウンターです。仙台空港に行ったのは大晦日の12月31日の午前なんですが、一足早く新年の喜びが飾られています。

おそらくタイ国際航空の便はこの日すでに出発した後だったので、翌日の元日に備えて準備をしたんでしょう。

 

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こちらは航空機が当たるかもしれない福袋の列…じゃなくて、保安検査場に並ぶ列です。NH1223便が出発する10時前は、他社の千歳行きや大阪、福岡などさまざまな行き先の便が重なる時間です。

この時間帯の保安検査場は完全にキャパシティーオーバーで、よくある「◯時◯◯分より前にご出発のお客様は係員にお知らせくださーい」の呼びかけが常になされていて、優先レーンが全然優先じゃない状態でした。

保安検査場に並んでいる客を置いていく訳にはいかないので、飛行機はどんどん遅延することになります。仙台空港は民営化されて施設使用料も徴収しているので、集めたお金をまず旅客ターミナルの改修に使ってほしいです。

 

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NH1223便はカナダ・ボンバルディア製のDHC8-Q400と呼ばれるターボプロップ機(いわゆるプロペラ機)にて運航されます。一部を除いた空港ではこのQ400の機体に搭乗するには、バス又は徒歩により機体まで移動することになります。

 

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改めて紹介すると搭乗した機体はボンバルディアのDHC8-Q400と呼ばれる機体で、航空ファンの間では「ダッシュエイト(Dash8)」や「キューよんひゃく(Q400)」と呼ばれています。

また、ジェット機と比べて機体が小さいので親しみを込めて「ボンちゃん」や「ボンQ」とも呼ばれています。この日の使用機材は2010年10月に引き渡されたJA850Aです。

 

左後方席は全てブロック

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Q400の座席って他機種と比べて座席の前後幅が広い気がします。

プロペラ機は本当に重量分布を気にしていて、この日も機体の左後方は全てブロックされていました。よほど後ろに乗ってほしくないんですね。

 

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右→左の順にプロペラを回してから、180度の左旋回をして滑走路に向けてタキシングします。飛行機は大抵プッシュバックと呼ばれる作業をしてから自走するんですが、ボンバルディアのように元からオープンスポット(ターミナルから離れた場所にあるスポット)を使用している場合、ほとんど初っ端から自走で走行開始します。

 

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この線は重要なところに引かれています。道路と同じく点線側からは自由に(許可なく)進入できますが、実線側からは管制官からの許可がないと進入できません。多くの場合、このような線は滑走路に引かれています。

ピーチとかJ-AIRの離陸を待ってからの順番だったので滑走路前でかなり待ちました。

 

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仙台空港は騒音の関係から、可能な限り離陸は内陸側から海に向けて、着陸は海側から進入するようにお達しが出ていますが、突風を含む追い風成分が5ktを超える場合は安全に配慮して運航するので、必ずしもお達しの通りに離発着するとは限りません。

このような騒音に配慮して海側に離発着する方式を「優先滑走路方式」といいます。

 

オリンピック聖火で注目!航空自衛隊松島基地を発見

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離陸上昇中には、2020年東京オリンピックパラリンピックの聖火が到着する予定になっている航空自衛隊松島基地が見えました。

あのオリンピックのおじさんが「TOKYO」と言ったころから始まった東京大会カウントダウンも、200日を切りました。この松島基地が全世界から脚光を浴びる日もそう遠くないでしょう。

 

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巡航高度は25000ftでしたが、青森県上空に入ると巡航高度まで達するような雲がありました。冬の時期(特に日本海側)は航空機の翼や機体に氷がつく(着氷する)ことがよくあります。また、今回搭乗しているようなターボプロップ機はジェット機と比べて巡航高度が低く着氷圏を通過することが多くなっています。また、防氷装置も簡易的な物しか搭載していない場合があります。

翼に着氷すると空気の流れが乱れて失速するおそれがあります。それを防ぐために、ボンバルディアでは翼前縁に膨らませて除氷する黒いブーツをつけていたりしています。パイロットも、着氷しない高度まで降下あるいは上昇するなどの対策を取っています。

映画ハッピーフライトでは、一部速度計の防氷装置にエラーがある中、離陸上昇中に雲に入り機長が操縦を担当していた副操縦士に注意をするシーンがありました。これは、雲に入ったあと直ぐに外気温がマイナスになるような高度だったので、雲の水蒸気が速度計の空気孔に入り込み、外気温がマイナスになることで凍結し速度が測れなくなってしまうということです。

映画では、防氷装置が正常な速度計だけを使うように設定を切り替えて難を逃れていました。このように着氷するような雲は結構厄介なのです。

 

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雲の中を通過しているとすぐに新千歳空港に向けて降下していきます。上陸する前にランディングギアは降ろしていました。今思えば飛行中ほぼずっとベルト着用サインが点灯していたした。

 

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凍ってますね〜。

 

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新千歳空港の滑走路01Rに着陸しました。新千歳空港は隣接する航空自衛隊千歳基地の管制員が民間機に対して指示や許可を発出しています。到着時には弱い雪が降っていましたが、視界も悪くなく思ったより揺れませんでした。

 

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ちょっと前まで雨が降っていたのか誘導路には所々大きな水たまりができていました。タイヤが水しぶきを上げながら走行する様子が見れるのもQ400らしいですよね。確か12列目ぐらいに座ればちょうどタイヤの真横に座れたと思います。

 

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駐機場には翼などについた雪を吹き飛ばし、防氷剤を散布するデアイシングカーが止まっていました。稼働しているところは見れませんでしたが、機長からの要請にいつでも応えられるように待機している様子を見ることができました。

 

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隣のゲートには福島からきたB737-500が駐機していました。もうそろそろこのB737-500ドルフィンジェットを見ることができなくなります。まだ乗ったことがないので、いなくなる前に乗っておきたいですね。

-500はいま日本で主流の-800が属する737NGシリーズとは異なる737クラシックに属していて、-500は737クラシックのうち日本で乗ることかできる唯一の型式です。おむすび型のエンジンも魅力ですよね。

 

さて、今回の搭乗記はここまでになります。

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どこだか想像しながら次の記事を気長にお待ち下さい!

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

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