航空ファンによる航空・旅行ブログ

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本当に?「揺れましても飛行には影響ありません。」

皆さんこんにちは。

楽しくヒコーキです。

今回は、飛行機の機内アナウンスでよく聞くフレーズの「揺れましても飛行の安全性には全く影響ありません。」はどこまで信用していいのかを考えていきます。

それではよろしくお願いします。

 

場面ごとに違う言葉の重み

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例えば親しい友達がふざけてタバスコをなめてむせていたときにバカじゃないのあはははは。

 

と言うのと、

 

授業で学校の先生が出した問題に間違えたときに先生がバカじゃないの。

 

と言うのでは、言葉の重みが違いますよね。

そんな感じで「揺れましても飛行の安全性には全く影響ありません。」と言う言葉にも場面ごとに、本当に影響が無い時と、乗客を落ち着かせるために言っている時があると僕は思うのでそれを皆さんと考えていこうと思います。

 

ほとんどの心配しないでok 揺れレベル0

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ほとんどの心配しないでokな場面を紹介します。

それは、ベルト着用サインが消灯したあとの安定飛行中パイロット(もしくは客室乗務員)のアナウンスの中で「ベルト着用サインが消灯しましたが、急な揺れに備えて着席中は常にシートベルトを着用してください。また、揺れましても飛行の安全性には全く影響ありません。

これはほとんど心配しないで大丈夫です。

物事に絶対はあり得ないので、万が一揺れたときに「さっきのアナウンスでパイロットが大丈夫って言ってたから平気でしょ。」と乗客が思えるように言っています。何も言われない中、突然強い揺れがあったらば不安になりますよね。それを防ぐための言わば保険のようなものです。

 

揺れるから注意して 揺れレベル2要注意

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大きくは揺れないものの、揺れる確率が高い場面を紹介します。

それは、主に着陸態勢に入る前のアナウンスで

 

「機長の指示で客室乗務員も着席します。荷物やテーブル、使用したリクライニングなどが所定の位置にあるかお客様がご確認ください。また、揺れましても飛行の安全性には全く影響ありません。

 

これは、客室乗務員が怪我をするのを未然に防ぐ目的で行われています。乗客の安全を守る客室乗務員が着陸前に怪我をしたらば、誰が乗客の安全を守るんだという話になりますからね。

例えとして正しいかはわかりませんが、車のヘッドライトをどれぐらい暗くなったら点灯させるかと似たようなことだと思います。

(どれぐらい暗くなったら=どれぐらいの揺れが予想されたら)

(ヘッドライト点灯=客室乗務員の着席指示)

つまり、同じ揺れでも機長によって判断が異なるのではないでしょうか。

 

確実に揺れるよ!覚悟して! 揺れレベル3厳重注意

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「お客様に操縦室よりご案内します。あと○分ほどで大きく揺れる箇所を通過します。大きな揺れが発生したとしても△分ほどで落ち着く見込みです。お客様におかれましては、シートベルトをしっかりとお締めください。また、大きく揺れましても飛行の安全性には全く影響ございませんのでご安心ください。

この種のアナウンスは、最終着陸態勢時になされることが多いんですが、先行機のパイロットが揺れに関するPIREP(パイレップ=Pilot Reportの略)と呼ばれる報告を管制官にする場合があります。

例えば「滑走路から××マイルの位置で乱気流を観測しました。」と、先行機のパイロットが無線で報告すると、管制官は必要に応じて後続機にその情報を繋ぎ、乱気流に注意するように周知します。

そして、強い揺れがあるとPIREPを受けたパイロットが判断した場合は、先行機のPIREPを基に乱気流の報告された地点までの距離と時間を割り出し、機内アナウンスにて乗客に伝えます。それが、先程の文です。

 

この場合は、かなり揺れることが予想されますが先行機は無事に乱気流の地点を通過したので、心配する必要はありません。

 

 

 

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今回はここまでにしようと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました。