航空ファンによる航空・旅行ブログ

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【分かりやすさには自信があります】機内の湿度が低いのはなぜ?

皆さんこんにちは。

楽しくヒコーキです。

いきなりですが皆さん!機内の湿度が低いのはご存知ですよね。では、なんで湿度が低いかって事は知っていますか。

意外と知らなかったりしませんか?今回はそこらへんを書いていこうと思います。

それではよろしくお願いします。

 

機内は地獄のような環境

機内は湿度が低くて気圧も低くて窓も小さいという地獄のような環境です。湿度が低いと、肌はカッサカサになるし、喉もカラッからになるなどと、良くないイメージが多いですよね。もちろん、実際にそのような被害はあります。

衝撃の事実としては、機内の湿度は意図的に下げている。

ということです。

ではどうして、意図的に湿度を下げないといけないのかについて話を移します。

なんで意図的に湿度を下げているの?

なんで意図的に湿度を下げているの?と誰もが思いますよね。その答えは飛行機の飛ぶ高度に隠されています。一般的に飛行機の飛ぶ高度は約1万メートルと言われています。上空1万メートルの外気温は一定で、大体-50℃です。機内の気温は路線にもよりますが、概ね23℃ぐらいに客室乗務員が調節しています。そうすると機内外の温度差は約70℃もあることになります。

湿度があって、外気との温度差があるとできるものありますよね。

ヒントは冬の日の朝です。

わかりますか?答えを言っちゃいますよ

いいですか?

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考える時間を稼いでくれるありがたい写真

 

答えは結露です。

機内の湿度が高いと、機内の気温と外気温との温度差により飛行機の壁の内部に結露がついてしまいます。ただ、結露がつくこと自体は問題ありません。実際に家の窓に結露がついていても家が倒壊したりはしませんよね。

では、なぜ機体に結露がつくといけないかというと、実は飛行機の主材料が

アルミニウム合金つまり金属だからです。

金属に水(結露)がつくとサビたり金属疲労を起こしやすくなります。そうすると機体の強度が弱くなり、上空で機内の気圧と外気圧の差に耐えられなくなり空中分解するなど最悪の場合もありえますからね。

 

湿度が低くない機種もある

上空でも他の機種に比べて、湿度が高い機種もあるんです。

それは、日本でも有名なB787ドリームライナーです。

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ANAはローンチカスタマーの権限を使い世界で初めてB787ドリームライナーを導入しました。

B787が世界で初めて機体の湿度が低くなくならない材料を主材料として使った機種です。その使っている主材料名は炭素繊維複合材です。この炭素繊維複合材は金属ではありません。簡単に言うとカーボンのようなものです。

なので、ある程度の結露が機体についてもサビたりする心配はありません。なので、このB787は機内の湿度が他の機種と比べて高いです。

地獄のような機内の環境を改善したまさにドリームライナーですよね。

他にもこの炭素繊維複合材を使っている機材はあってエアバスA350やA220などの最新機種がほとんどです。

この炭素繊維複合材はB787が開発される前までは安全性が保証されていなかったので、主材料としては使われていませんでした。ですが、従来の炭素繊維にプラスチックを複合したらば強度が上がり、安全性が証明されてこの炭素繊維複合材を主材料として使うことができるようになりました。

さらにさらにアメリボーイング(B)社が使用している炭素繊維複合材は日本の東レが100%作っています。

B787型機の炭素繊維複合材の使用比率は機体の約50%なので、B787型機の半分は日本の技術でできています。このことから、日本ではB787準国産とも言われています。

 

まとめ

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日本航空B787ドリームライナー

飛行機の湿度が低い理由は、湿度が高いと-50℃の1万メートルの外気と機内の温度差によって結露が機体について、金属でできている飛行機はその結露により機体が金属疲労やサビで最悪の場合、空中分解をしてしまう可能性があるからです。

 

今回はここまでにしようと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

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